連載
#28 猫と警備員、ほっこり攻防の日々
猫と警備員、雨が降っても会いたくて 特別展最終日とわかってた?
警備員さんにしばらく会えなくなると察したのかも
美術館に入ろうとする猫と、防ごうとする警備員さんのやりとりで話題になる尾道市立美術館(広島県)。春の特別展最終日の7日、警備員さんにしばらく会えなくなると察したのか、雨の中、黒猫ケンちゃんが美術館までやってきました。
『めずらしいのぉ👮🐈⬛On a rainy day,
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) May 7, 2023
It's rare to come here. 』(20230507) 🎨展覧会最終日の昼、雨の中🐈⬛やって来ました。#尾道市立美術館 #尾道 #猫 pic.twitter.com/dDDDDUlbwX
近くのレストランで飼われているケンちゃんが、最初に注目を集めたのは2017年3月。
開催中だった「猫まみれ展」の会場に入ろうとして、警備員・馬屋原定雄さんに阻止される様子がツイッターで紹介されたのがきっかけでした。
その後も「猫と警備員の攻防」としてたびたび話題になっていますが、侵入を試みるのは警備員が馬屋原さんの時がほとんど。
馬屋原さんが来るのは特別展の時だけなので、そのたびに美術館職員は攻防戦を期待してカメラを構えています。
にらみ合いー突撃ー防御ー再突破ー捕獲ーお見送り。本日も近所の黒猫と警備の方の攻防がありました。特別展「招き猫亭コレクションー猫まみれ」なので入館を許可したいところですが、作品保全のため、丁重にお帰りいただきました。展覧会HPはコチラ:https://t.co/LJMNYF9Vog pic.twitter.com/11m7mWVr3I
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) March 22, 2017
美術館では3月11日から5月7日まで、春の特別展「町立湯河原美術館コレクション 平松礼二展」を開催していました。
会期が始まってまもなくケンちゃんが事務所裏口にやって来て、冬の特別展以来約4カ月ぶりに再会。
4月21日にはケンちゃんが侵入を試みて、約9カ月ぶりとなる「攻防戦」も披露していました。
そんな春の特別展最終日の5月7日。
この日はあいにくの雨でしたが、昼休みにケンちゃんが美術館の玄関までやってきました。
「めずらしいのぉ」と声をかける馬屋原さん。
侵入するそぶりを見せたケンちゃんでしたが、なでられるとマットの上におとなしく座りました。
次は夏の特別展まで出勤予定がない馬屋原さんが「当分、会えんでぇ」と声をかけて、5分ほど交流したそうです。
(続き) 『当分、会えんでぇ👮🐈⬛See you in two months !』#尾道市立美術館 #尾道 #猫 pic.twitter.com/Lm4eLc8E7j
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) May 7, 2023
『濡れとるどぉ👮🐈⬛You are wet from the rain.』(20230507) 🎨白手袋でケンちゃんを拭いてあげているように見えましたニャ。#尾道市立美術館 #尾道 #猫 pic.twitter.com/XTNLFxkxKB
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) May 7, 2023
その様子を撮影していた美術館職員はこう振り返ります。
「朝方、馬屋原さんと『今日は一日雨なのでケンちゃんは来ないでしょうね』と話していたばかりだったので、びっくりしました」
前日6日は、馬屋原さんの通勤路で待ち伏せしていたケンちゃん。
雨が降るとめったに外に出たがらないので、次に会うのは夏の特別展になるだろうと予想していたそうです。
5分ほどの交流の後、美術館職員がケンちゃんを抱きかかえて自宅まで連れて行ったそうです。
「馬屋原さんは、ケンちゃんの濡れた体を手袋で拭いてあげるようにして優しくなでていました。見えない絆で結ばれているんだなぁと思いましたね」
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