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水槽に展示されてる透明な袋 クラゲと間違えてカメが食べると知って

設置した経緯を取材しました

水の中を漂う透明な袋とクラゲ。同じ水槽に入っているように見えますが、実は別々になっています
水の中を漂う透明な袋とクラゲ。同じ水槽に入っているように見えますが、実は別々になっています 出典: 鶴岡市立加茂水族館

目次

 山形県にある鶴岡市立加茂水族館のちょっと変わった展示が注目を集めています。クラゲと見間違うような状態の透明な袋を水槽の中に漂わせているのです。設置した経緯を取材しました。

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ウミガメがクラゲを食べる動画


 館内にクラゲの研究所があり、クラゲの展示種類数が世界一の加茂水族館。

 直径5mの水槽「クラゲドリームシアター」には、1万匹以上のミズクラゲを展示しています。

 クラゲだけでなく庄内浜で見られる魚類やアシカ、アザラシも展示しているので、家族で楽しむことができます。

 そんな水族館のツイッターアカウントが今月18日、こんなつぶやきを投稿しました。

 ウミガメはクラゲを食べると言われています

 当館で展示中のアオウミガメもクラゲをバクバク食べていました

 ゴミとなって海の中を漂うビニール袋とクラゲはとても似ているのでゴミは責任を持って処分しましょう!

 当館では「ただようビニール袋」も展示しています!クラゲと見比べてみてね!


 添付された動画には、飼育しているウミガメがクラゲを食べる様子が収められています。

 続けて投稿した動画は「ただようビニール袋」という展示。

 水槽の中を二つに仕切って、それぞれに透明な袋とクラゲを入れることで、同時に比較できるようになっています。

 水流によってフワフワと漂う袋はまるでクラゲのようで、ウミガメが間違えてしまう理由もわかります。

飼育員に聞きました


 「ただようビニール袋の展示は2021年夏から始めました」と話すのは、魚類担当の飼育員・広瀬南帆さんです。

 SDGsの取り組みの一環として、2020年から海洋ゴミの展示を開始。

 次第に数が増え、現在は11の水槽でプラスチックの破片やつり糸、ホースなどの漂着物を展示しています。

 しかも、展示されている漂着物はすべて近くの海岸で拾ってきたものです。

 「ご覧になった方から『捨てちゃダメだよね』『こんなゴミがあるんだ』といった感想をいただき、思った以上に関心を持っていただけていると感じます」

 加茂水族館では、事前予約制で海ゴミ学習会を開いたり、海洋ゴミを使ってアート作品を作ったりといった取り組みもしているそうです。

 ウミガメがクラゲを食べる動画のインパクトもあり、2万近くのいいねが寄せられた今回の投稿。

 話題になったことについては、こう話します。

 「意図して捨てる場合もあれば、うっかりの場合もあると思います。これを機に私たちの日常が海とどうつながっているのかを考えるきっかけになればうれしいです」

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