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「想像の8億倍すごい…」厚さ1mm木彫りの〝のり〟は「最高傑作」

透明な袋まで木で作られています

この「味付けのり」本当に木彫りなんです
この「味付けのり」本当に木彫りなんです 出典: キボリノコンノさんのYouTubeより

目次

本物そっくりの木彫り作品をSNSに投稿し、見る人を驚かせている木彫りアーティストのキボリノコンノさん(34)。洋菓子ブランド・ヨックモックの「シガール」やたこ焼き、カステラなど様々な食品を作ってきましたが、今回挑戦した作品は自身の「最高傑作」。脳がバグる人続出です。

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「木彫りってなんだっけ…?(混乱」

キボリノコンノさん(@kibori_no_konno/以下コンノさん)が今回挑戦したのは、ご飯のおとも「味付けのり」です。

ツイッターに投稿された動画に映る、透明な袋に入った5枚ののり。ひっくり返されるとそれは紛れもなく木だと分かります。のりだけでなく、透明な袋も木製です。

ツイートには「異次元!」「想像の8億倍凄かった……」「脳がバグる」「木彫りってなんだっけ…?(混乱」などとコメントが寄せられ、いいねは3万を超えました。

出典:キボリノコンノさん(@kibori_no_konno)のツイッター

活動本格化に向け「気合を入れた」

コンノさんは、「気合を入れて作った最高傑作です」と胸を張ります。

2021年9月に創作活動を始めたコンノさん。公務員として働いていましたが、2023年4月からは仕事を辞めてプロの木彫り作家として活動していくと決めました。

本格的に活動を始めるにあたり、自身のスキルを組み合わせて新たな「自信作」を作ろうと臨んだのが味付けのりです。

「モチーフ選びをする中で、作れなそうなものを探していました。作れそうなものは自分でもおもしろくありません。のりは、薄さや袋の透明感を再現できるか分かりませんでしたが、今までの技術を駆使しました」

制作時間は木彫りに7時間、着色に3時間の計10時間。特にこだわったのは、のりの質感です。

「のりがおいしそうに見えることが一番大事。パリパリ感や透き通った質感、薄さを出したいと思いました」

厚さ9mmの板を使い、のりは厚さ1~3mmになるように彫刻刀や紙やすりで削りました。

のりの複雑な色味は、緑、黄色、茶色、青のアクリル絵の具を使って表現。本物をそばに置き、比較しながら濃淡や透け感を調整しました。

出典:キボリノコンノさん(@kibori_no_konno)のツイッター

透明な袋も木で作る理由

透明な袋まで木で再現したのは、見た人に「驚いてほしい、感動してほしい」という思いから。これまでも氷や生卵の作品で透明感を表現してきました。

ヨックモックの「シガール」を作ったときも透明な袋を木で再現しましたが、「紙袋に見える」というコメントもあったそうです。それ以来「完全に透明に見せるにはどうすればいいか」を考えていたといいます。

キボリノコンノさんが作った木彫りの「シガール」。袋も木でできています
キボリノコンノさんが作った木彫りの「シガール」。袋も木でできています 出典:キボリノコンノさん(@kibori_no_konno)のツイッター

透明感を出すため、今回初めて使ったのが色鉛筆です。白やグレーを使い、立体感を表現しました。

「今までは絵の具やパステルで着色していましたが、刷毛(はけ)の跡が残ってしまったり、うまく色が付かなかったりしました。今回は絵の具で塗ったところから色鉛筆でグラデーションにして最後をぼかし、絵の具と木の境目を消しながら塗ることができました」

のりの光沢を出せたのも、カギになったのは色鉛筆でした。袋ものりも、ニスを使わずに光沢感を出せた点に「自分でも成長を感じる」といいます。

色鉛筆は、木彫りが趣味のコンノさんへ近所のおじいさんが「もしかしたら使えるかもしれない」とくれたそうです。

出典:キボリノコンノさん(@kibori_no_konno)のツイッター

9歳弟子との〝共演〟が刺激に

2023年2~3月、小学3年生の〝弟子〟いっちゃん(9)と2人展「いっちゃんとキボリノコンノ展 in osaka」を開きました。

「バターしみしみパン」や「ちょっとやきすぎちゃったアジ」(アジの開き)、「KI01 辛味チ木ン」(サイゼリヤの辛味チキン)など本物そっくりの作品を作るいっちゃんから刺激を受けたというコンノさん。今回色鉛筆を取り入れたのにも、いっちゃんの影響が「すごくあった」と話します。

「いっちゃんがチキンの骨を作ったとき、絵の具を塗ったところを紙やすりで削って色味を出したと聞きましたが、僕は全く思いつかなかった手法でした。まだまだやれることはいっぱいあると気づき、今までやっていないことにも挑戦していこうと思いました」

弟子から刺激をもらい、「どんどんトライしていきたい」と誓うコンノさん。プロになっても引き続き「みなさんを驚かせる作品を作っていきたい」と話しています。

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キボリノコンノさん(右)と弟子のいっちゃん
キボリノコンノさん(右)と弟子のいっちゃん
キボリノコンノさんのツイッター:@kibori_no_konno(https://twitter.com/kibori_no_konno)

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