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「わかった瞬間感動」少しずるいパズル、ハマる人続々 発想のもとは
そう簡単には答えにたどりつきません…!
ツイッターにパズルを投稿しているパズル作家のたつなみさん(@qrostar)。そのほとんどが、「少しずるい」問題です。うーん、うーん……と全力で頭を使うのですが、解けたときのスッキリ感がくせになり、たびたび話題になっています。
「しりとりパズルを作りました」
「しりとりがつながるように?に入るイラストを下からえらぼう」
1月下旬、たつなみさんが投稿した1枚のイラスト。にわとり、りす、すいか、かめ、「?(ハテナ)」、きつね……と続きます。答えを導くためのイラストがいくつか描かれていますが、簡単には正解にたどり着きません。
たつなみさんは続くツイートで「すみません、ちょっとずるい問題です…ヒント:ハテナの周りに注目」と補足します。
筆者は数分イラストとにらめっこしましたが全く答えが降りてこず、みなさんのリプライを見てやっとひらめきました。「ちょっとずるい」の意味もここで気づきます。
ツイートには、「わかった瞬間感動」「何気なく考えはじめたら思ったより難しかった」といったコメントのほか、様々な「答え」が寄せられ、1万以上の「いいね」がつきました。
2019年10月から「少しずるいパズル」を作っているという、たつなみさん。きっかけは、当時知り合いからもらった名刺に謎解きが載っていて、「それを見て自分も作ってみたくなった」ためといいます。
当初は「あまりずるくない問題」もありましたが、投稿していくうちに「どんどんずるさを意識するようになった」そうです。
「見てくださっている方がいるので、その期待に応えたい気持ちでずっと続けられています」とたつなみさんは話します。
「パズルを考えるのが奥深くて、自分自身でも夢中になって作っています。想像していなかった答えを書いてくださる方もいて、驚くことも多いです」
幼い頃から、「新しいゲームやスポーツを考えることが好き」だったという、たつなみさん。考えたことを友だちに遊んでもらっていたそうです。
「どうしたら楽しめるかな……と考える機会が多くて、それが今のパズル作りにつながっていると感じています!」
とはいえ、誰にでも作れるものではありません。たつなみさんはどんなときにパズルを思いつき、その発想のもとには何があるのでしょうか?
「アイデアは寝起きや、散歩しているときに思いつきやすいです。何かを見たときに二つの異なる視点があると、それがアイデアの起点となりやすいですね」
今回の「しりとりパズル」を例にすると、「ハテナの周りのモヤモヤが、目玉焼きの白身にも見えるし、ハテナの枠にも見える」といったイメージだそうです。
このパズルを思いついたのは、「確か、ほかのパズルで雲を描いているときに、それが目玉焼きの白身に見えて思いついた気がします」と振り返ります。
読者からは「やっているとどんどん夢中になって、すぐに読み終わってしまいました」「よくこんな難しい問題をつくったなと思いました」「パズルがむずかしかったけど、わかればスッキリして、とてもおもしろかった」などと感想が寄せられているそうです。
「『スッキリしたー』や『難しい……』など、みなさんの反応や感想はとても励みになります!」とたつなみさんは話しています。
引き続き、一筋縄ではいかないパズルで楽しませてくれるに違いありません。
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