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消しゴム1個が11000円! 重さ2kg超で超巨大、老舗が販売中
大阪の老舗メーカーが手がける消しゴムについて取材しました
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大阪の老舗メーカーが手がける消しゴムについて取材しました
消しゴム1個で税込み1万1千円です――。そんな商品が注目を集めています。大阪の老舗メーカーが手がける消しゴムについて取材しました。
大阪市に本社がある1915年創業の消しゴムメーカー「シード」。
主力商品は、1968年に発売した「レーダー」シリーズです。
滑らかな消し心地と消字性能が特徴で、当時10円の消しゴムが主流のなか20~50円で発売。
1970年に雑誌で高評価を受けたことから人気となり、カラーやサイズのバリエーションを増やしながらロングセラーになっています。
そんなレーダーシリーズの中で最もサイズが大きいのが「S-10000」です。
縦276mm×横141mm×高さ43mmで、重さは2285g。
スタンダードな「S-60」と比べると体積は200倍以上もあります。
「もともと大きめの消しゴムはあったのですが、いけるところまで大きい消しゴムを、1万円くらいのものを作ってみよう、ということで2005年に発売しました」
そう話すのは、商品開発課の別所直哉さんです。
S-10000よりも先に「ネタ」として発売されていたのが「S-1000」(130×66×27mm、1100円)と、「S-JUMBO」(160×75×27mm、2200円)。
販売店で開催されていた「消しゴム早消し大会」などの賞品として企画されたものでしたが、好評だったため販売することに。
さらに大きいものを作ってみよう、とS-10000の開発に着手したそうです。
素材は通常品と同じものを使っているため、もちろん消しゴムとして使用可能。
製造するにあたってはホットケーキのようにプレス成型していますが、中まで同じように加熱するのに苦労したといいます。
用途としては、ビンゴ大会の景品や、文房具好きな人への誕生日プレゼントとして購入されることが多いそうです。
先日、実際に購入した人がツイートして話題になったS-10000。
別所さんもその拡散する様子を見ながら、投稿者に応援のリプライを送ったそうです。
「投稿者様と拡散してくださった方々にお礼を言いたいです。『こんな消しゴムが世の中にあったんだ』と多くの方に知っていただけたことが大変うれしく思います。一度皆さんにレーダー消しゴムを使っていただきたいです」
◇
レーダーシリーズには、太陽光で色が変わる「太陽のレーダー」や、文字やイラストなど消す際に確認しやすいよう透明な「クリアレーダー」といった商品もあります。
また、S-10000は2023年1月から価格が改定されて税込み13200円になるそうです。
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