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ダメ!猛暑の車内にモバイルバッテリー、30分後の衝撃…真っ黒焦げ
「猛暑が続いていますが、昨年の夏に30分間モバイルバッテリーを車内に放置した結果がこちらです」――。そんな文言とともに、焼け焦げた車のシートの写真を載せたツイッターの投稿が注目を集めました。ツイート主に話を聞くとともに、モバイルバッテリーの事故について取材しました。
中嶋さんによると、写真の撮影は昨年8月。モバイルバッテリーは、主にスマホ用に使っていたそうです。
スーパーの駐車場に車を止め、30分から1時間ほど買い物をして戻りました。すると、車内の異変に気づいたそうです。
「車内が真っ白の煙でいっぱいで、中が全く見えませんでした。おそるおそるドアをあけると助手席が焦げていました」。周囲には煙のにおいが充満していたそうです。
幸いけが人はおらず、近くの車にも影響はありませんでした。消防と警察に事情を説明した後、修理工場へ。ただ、炎は天井も焼いていて、廃車になりました。
モバイルバッテリーの事故については、たびたび報道されていて中嶋さんも気に留めていました。それでも、車内に置いていってしまいました。
「バッテリーが高温で発火するのは、漠然と認識しておりました。その日は暑かったですし多少気になりましたが、短時間だし問題ないだろうという認識でした」と振り返ります。
猛暑日が続く中、注意喚起につながればと投稿したそうです。
消費者庁も、モバイルバッテリーの事故について注意喚起しています。
同庁によると、2013年6月から2019年6月末までに、モバイルバッテリーに関する事故情報が162件寄せられたそうです。そのうち、発煙・発火・過熱は78件で、建物などに延焼した火災も39件ありました。
「新幹線の中でかばんに入れていたモバイルバッテリーが破裂し、両足をやけどした。新幹線が15分くらい止まった」「モバイルバッテリーを充電していたら、煙が出て発火した」などのケースがあるそうです。
消費者庁によると、モバイルバッテリーの多くにリチウムイオン電池が使われているそうです。リチウムイオン電池は、軽くて大きな電力を得られます。
ただ、電池の内部が変形すると、発煙や発火につながるおそれがあります。ポケットの中で押されたり、炎天下の車内に放置されたりすることで内部が変形、破損するリスクがあることから、「『衝撃』『圧力』『熱』には特に注意してください」と呼びかけています。
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