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ありがたみが深い…「奈良の大仏さま」東大寺がつぶやき始めた理由
「末永く、よろしくお願いします」
「東大寺ではこの度、公式ツイッターを開設しました」。「奈良の大仏さま」で知られる東大寺が、公式ツイッターの運用を始め、話題を呼んでいます。コロナ禍でなかなか参拝できない人も多いなか、どんな情報を伝えていこうと考えているのでしょうか。東大寺に聞きました。
東大寺がツイートを始めたのは今月10日。
皆さま、はじめまして。東大寺ではこの度、公式ツイッターを開設しました。公式サイトに加え、これから様々な情報をお届けします。末永く、どうぞよろしくお願いします。 #奈良 #東大寺 #華厳宗大本山 #奈良の大仏 https://t.co/lw2nEupqzU pic.twitter.com/56RIgYShdk
— 華厳宗大本山 東大寺【公式】 (@todaiji) May 10, 2022
大仏さまの画像つきのつぶやきには、「ついに大仏さまがつぶやきを…!」「ありがたみが深い」といった好意的な反応が集まりました。すでに4.5万を超える「いいね」がつき、アカウントのフォロワーも3.5万人を超えています。
東大寺の広報に取材すると、「様々な反応から、多くの方が大仏さまや東大寺に思い出や親しみを持っていただいていることを知り、ありがたく思っています」といいます。
第三者による取得を避けるため、Twitterアカウント自体はとっていたそうです。
このタイミングでつぶやき始めたのは、公式サイトのリニューアルがきっかけでした。
「東大寺や仏教についてより理解を進められるよう、公式サイトを多言語化し、リニューアルしました。これに合わせて、情報をお伝えする方法のひとつとして、Twitterを開設しました」
東大寺はすでにInstagramやYouTubeでも情報を発信しています。
それぞれの違いを「Instagramは東大寺境内の自然の美しさを中心に発信しており、YouTubeはコロナ禍でご参拝いただくことが叶わなかった昨年の修二会(お水取り)をきっかけに、法要や講演会の様子をお伝えしています」といいます。
Twitterは僧侶や職員たち数人が「中の人」を担当するといいます。「Twitterでは、より広くより迅速に東大寺のいまをお伝え出来ればと考えています」
大仏さまが建立された当時は、干ばつ・飢饉、災害や感染症の流行など、苦しい時代でもありました。SNSでは、コロナ禍の今と重ねあわせる声もありました。
広報の担当者は「コロナ禍以前は定期的にお寺へお越しいただいていても、今は難しくなっている方が大勢おられます。様々な対策は取りつつも変わらぬお寺の様子をお伝えすることで、安心していただくと共に、コロナ禍が収まればまたお参りしようと思っていただければ」と呼びかけます。
「大仏さまは全ての生命の繁栄を願って造られた仏さまです。例え距離が離れていても、皆さんを見守っていただいていることを感じていただければと思います」
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