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ハトの最終形態…撮れちゃった「カラスにビビった鳩」の驚愕写真

専門家「はい、実は見事に広がります」

話題になった鳩の投稿。「突如飛んできたカラスにビビった鳩が撮れました」
話題になった鳩の投稿。「突如飛んできたカラスにビビった鳩が撮れました」 出典: 寿司に牛乳は合う(@988cck3)さんのツイート

目次

いつも見慣れているハトからは想像できない、「ビビった鳩」の写真が話題です。「本当にハトなの?」と疑われた写真について、鳩の専門家に話を聞きました。

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「こんな聖衣ありそう」

話題になったのは、寿司に牛乳は合う(@988cck3)さんが投稿した「鳩」らしきものの写真です。


扇のように開いた尾羽は、クジャクっぽくもあり、日頃、公園などで見かける鳩らしさはほとんどありません。

文章にはこうあります。

突如飛んできたカラスにビビった鳩が撮れました。

この投稿には「こんな聖衣ありそう」「ハトの最終形態」「尾羽ってこんな広がるの?」と驚くコメントが寄せられ、12万件超のいいねがつきました。

確かに「ハト」

見れば見るほど、「鳩っぽく」見えない、この画像。

鳩に詳しい「一般社団法人 日本鳩レース協会」に送って、調査をお願いしてみました。

自身も愛鳩家という、協会内のピジョンクリニック獣医師・太田明さんによると、写真に写っているのは、カワラバトという種類の「鳩」だとのこと。

もともと、レース鳩も、公園で見かけるドバトも同じ「カワラバト」だそうです。レース鳩の場合は、脚輪をはめていることで判別することができます。

千キロレース「ジャパンカップ」で飛び立つ6千羽のレース鳩=2007年
千キロレース「ジャパンカップ」で飛び立つ6千羽のレース鳩=2007年 出典: 朝日新聞社

「見事に広がります」

ハトであることは分かりましたが、「そもそもハトって、こんなに尾羽を広げるのか」という疑問が残ります。

太田さんは、「カラスに襲われる危険を察知したのであれば、身体を大きく見せたいという本能から、尾羽を広げたものと思います」と推測します。

そして、「ハトの尾羽は見事に広がります」と断言。

飼育環境でも、嫌なことがあれば、ハトは拒否反応として尾羽を広げて見せたり、水浴び後に羽を乾かすときに尾羽を広げたりすることもあるそう。

愛鳩家にとってはこんなハトも見慣れた姿なんですね。

終戦の日に白いハトを空に放つ人たち=2018年8月15日午前9時58分、東京都千代田区、関田航撮影
終戦の日に白いハトを空に放つ人たち=2018年8月15日午前9時58分、東京都千代田区、関田航撮影 出典: 朝日新聞社

「主翼ではたく」

「平和の象徴」とも言われるハトが、威嚇で見せた「最終形態」には驚く声が上がりました。

太田さんは「威嚇方法としては、ほかにも、くちばしでつつく、主翼ではたくなどがあります」と言います。戦うときは戦うハト。


ポッポッポーと豆食ってる場合じゃないような、生存がかかった時、ハトはこんな一面を隠しています。


でも、街なかで見かけたときは、ぜひ優しく見守ってあげてください。

平和宣言の後、一斉にハトが放たれた=2018年8月9日午前11時12分、長崎市の平和公園、長沢幹城撮影
平和宣言の後、一斉にハトが放たれた=2018年8月9日午前11時12分、長崎市の平和公園、長沢幹城撮影 出典: 朝日新聞社

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