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猫がまた障子紙をズタボロに…飼い主の〝機転利かせた〟対策がお見事
攻防終えるため絞りだした発想
家族として迎えた猫の、悩ましい行動は色々あります。遊びのつもりで、障子紙をやぶいてしまうことも、その一つでしょう。長年繰り返される攻防に終止符を打とうと、ある飼い主が講じた「対策」が秀逸と、ツイッター上で話題です。背景事情について、取材しました。(withnews編集部・神戸郁人)
今月5日、2枚の画像がツイートされました。
写っているのは、民家の和室とおぼしき部屋の障子です。特徴的なデザインが、見る者の目を引きます。
淡いパープルやグリーンなど、パステルカラーに染められた星空のイラスト。ピンク色の下地に浮かび上がる、白いドット。ファンシーなハリネズミのキャラクターとリボン……。様々な色調の布が、パッチワークのように配されているのです。
障子の前には、目を細め、口を大きく開ける白猫がたたずんでいます。
そして、こんな状況説明文も添えられました。
笑いを誘う内容に、ツイートには13日時点で17万超の「いいね」がついたほか、3万回以上リツイートされています。
年末は必死に障子の張り替え
— Econeco (@ECONECOxxx) January 5, 2022
猫にズタボロにされ続けてきた結果
ぜんぶ布にした仕様がこちらです pic.twitter.com/PGbE0SwMr5
4歳のメスの愛猫・ちくわは、自宅1階にある、和室の窓際が大好きです。障子を開けると庭が見えるため、時折近寄り、屋外を「偵察」しています。家族間では親しみを込め、この行動を「ニャルソック」と呼ぶそうです。
しかし、愛らしいばかりではありません。窓の方に移動する際、障子紙をひっかき、やぶいてしまうのです。張り替え作業中にさえ、紙の上に乗り、足で踏み抜く始末。ほとほと困り果ててきました。
「障子紙は毎回、1ヶ月も経たないうちにボロボロにされました。代わりに、プラスチック製の紙やプラ段ボールをはめるなど、試行錯誤してもダメだったんです。その上、木枠によじ登り、折ることもたびたびでした」
「そこで、もしや布なら、と思いついたんです」
柄を選ぶ際は、日光を通しやすいかどうかを重視したといいます。自らデザインし、手芸専門店で販売中の製品も使用。破壊された木枠をグルーガンで修理しつつ、昨年末に計12時間ほどかけ、2枚の障子に布をあてました。
その後、ちくわはどんな反応を示したのでしょうか。
Econecoさんいわく「ちょっと動揺しつつ、いつものように攻撃が通じない障子に対し、つまらなさそうにしていました」
一連の写真を見た人々からは、「素晴らしい発想の転換」「飼い主様も猫様も障子も全部愛おしい」などの感想が上がっています。
この点について、「皆さんのユニークなコメントにクスッとしたり、ひっかき対策関連の助言から、勉強させてもらったりしています。バズるって素晴らしいと思いました(笑)」と喜びます。
Econecoさんは、ちくわが今後、布もやぶけると気付くのではないかと予想しているそうです。少しでも、発覚が遅れますように――。そう願いつつ、経過について、引き続きツイートしていきたいとしています。
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