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MAXのMINA、完璧主義だった生き方を変えた言葉「なるようにしか…」
復帰して言われた「美奈子、ものすごく笑うようになったよね」
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復帰して言われた「美奈子、ものすごく笑うようになったよね」
沖縄出身のダンスボーカルグループMAX。1995年にデビューしてから2021年5月で26周年を迎えました。10代だった「スーパー・モンキーズ」時代から音楽業界が様変わりした今、第一線で走ってきた4人は何を思うのでしょうか?仕事や子育て、自分自身の活動など、それぞれが切り開いた道について語る「MAXコラム」。完璧主義のMINAさんは、何事もがんばり屋。第1子を出産後、母親からのある言葉がきっかけで、気持ちに変化が生まれました。
気付けば、最近落ち込まなくなったように感じます。なぜだろう?10代20代の頃の私は自分でも疲れちゃうくらい完璧主義でした。
失敗したり、上手くいかなかったりしたことがあれば、とにかく泣くし、いつまでもクヨクヨして引きずるし。。。そんな私がなぜ変わったのか?
それは子どもができ、母になったこと。その二つが私を大きく変えてくれたのだと思います。
それこそ、24歳で1人目を出産した当時は、とにかく育児も完璧を求めていたため、イライラしてしまうことも多かったのです。
そんな私を見兼ねた母が、「そんなに頑張らなくてもいいさぁ〜子育てなんて一生続くし、なるようにしかならないんだから気を抜くのも大事よ〜」と……
母にそう言われた瞬間、肩の力が一気に抜けた感覚が今でも忘れられません。それから、私の思考が「なるようになる、なるようにしかならない」になったと思います。物事をそんな風に捉えられるようになったら、前を向いて歩くこと、つまずいてしまうこと、壁にぶつかることも怖くなくなりました。つねに完璧を求めていた私にとっては大きな変化だったのです。
MAXに復帰した当時、メンバーに「美奈子(私のことです)、ものすごく笑うようになったよね」と言われたことがあります。確かにそうかもしれません。仕事に対する捉え方が変わり、見え方が変わりました。今まで感じたことのない、一つひとつの仕事が新鮮で楽しかった感覚を覚えています。
それともう一つは、MAXの存在です。今も昔も私にとって大切な存在であることは変わりません。ただ、10代の頃は弱い自分を見せることができなくて、メンバーに悩みを打ち明けたり、相談したりすることはありませんでした。メンバーからも「何を考えているかわからない」とよく言われたものです。
しかし、私自身の変化が、私の中のMAXの存在も変えてくれ、今では大事な心の拠り所になっています。悩み苦しんでいる時には何も言わず話を聞いてくれて、そっと寄り添い、受け入れてくれる。そんなメンバーがそばにいてくれるだけで、不安や悩みはなくなってしまう気がします。
今、私がポジティブでいられる元気の源は、私を変えてくれた子どもたちとMAXの存在なのかもしれません。
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〈MAX〉NANA/LINA/MINA/REINAの沖縄県出身4人組ダンスボーカルグループ。1995年にデビュー。翌年発売のサードシングル『TORA TORA TORA』でブレーク。1997年に『Give me a Shake』でオリコン初登場1位を獲得。その後も『Ride on time』など数々のヒット曲を発表し、紅白歌合戦に5年連続5回出場。近年は音楽活動の他に、個人でのバラエティー、ドラマ、舞台出演など活動の幅を広げている。2021年7月4日にオンラインでのライブ開催が決定している。
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