連載
#100 #父親のモヤモヤ
「名もなき家事と育児」に名前、共有したかった「圧倒的リスペクト」
梅田さんは、広告代理店に勤めていた2016年11月から4カ月半、第1子が生まれたタイミングで育休を取得しました。
その経験を元に出版したのが著書『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』(サンマーク出版)です。
「タッパーのフタと容器を正しく組み合わせる家事」は「タッパー神経衰弱」。
「スーパーで買い物しているとき、子どもが欲しがりそうなキャラクターの描かれた商品に気づかれないようにほかのものに注意を逸らせようとする家事」は「大げさな声かけ」。
「他人の尿ぬぐい」は、他人がつけた便器の黄ばみを掃除することで、「手料理スルー」はスーパーの総菜に加えて手作りした一品に手をつけられないことです。
本書では、家事や育児にまつわる悲哀や「あるある」に名前がつけられています。
梅田さんは育休中、家事や育児の困難さを感じた一方で、「圧倒的リスペクト」を抱いたそうです。1カ月間ほどは新鮮な体験と感じたそうですが、その後は「いつまで続くんだ」という感覚に。部屋が片付いていたり、食事ができていたりすることを「奇跡」と感じるようになり、妻や家事、育児を担う人たちに対する敬意があらためて生まれたといいます。
育休を4ヶ月取得して感じたこと
— 梅田悟司/『名もなき家事に名前をつけた』9/17発売! (@3104_umeda) April 11, 2019
・授乳以外は男性もできる
・子ども慣れしてないは甘え
・子育ては2人でやってちょうどいい
・名もなき家事多すぎ
・育児での凡ミスは死に直結
・24時間、緊張状態が続く
・会話できる大人は命綱
・職場の方が落ち着く
・仕事の方が楽
・仕事の方が楽
・仕事の方が楽
子育てでは、「今日は絶対に怒らない」と固く誓った直後に叱ってしまって自己嫌悪に陥ることを「アンガーフルネス」と名づけています。
世の中全体では、家事や育児の負担が偏っているのが現実です。
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