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すべての「偏色」子どもたちへ サクラクレパス「粋な計らい」の真相
単色で販売されているクレパスやクーピーの画像を添付し、ツイッターで「始業式前の小学生はなくなった色だけクレヨンもクーピーも欲しいんだよ…」と、単色販売への感謝をつぶやいた子育て中の人の投稿に、共感の声が集まっています。この販売方法はクレパス「偏色」の子どもたちへの粋な計らいなのか――。学校生活での必須画材の代表格である「サクラクレパス」に、「単色販売」について話を聞きました。
ツイッターの投稿は4月、小学生の子どもが新学期から使う画材の中で、なくなってしまった色だけを買える方法があることを喜ぶもの。8日時点で1万件以上リツイートされ、4万件以上の「いいね」がついています。その返信欄には、「クレヨン折れてて使いにくいとちょうど数時間前に言われたところです!」とか「無くなったのとか折れたのだけ追加したいよね」などといった共感の声が多く寄せられています。
坂田修さん作詞作曲の「どんな色がすき」は、こんな歌詞から始まります。
子どもたちがよく使う色というのは、先になくなってしまいがち。でも、文具店などによっては、12色や16色のセットになったものだけを置いているところもあります。
ですが、話題になったツイートへの反応のように、「折れたり無くなったりした色だけ追加したい」という声も少なくないと思います。
サクラクレパスの広報担当者に、単色販売の歴史について詳しく聞くと、クレパスやクーピーの単色での販売は、実はいまに始まったことではなく、「何十年も前からしている」とのこと。
「お子さまが好んで使う色はだいたい偏りが出てくるため、ある特定の色だけなくなることも多くあり、消費者の単色購入の需要も高い」と広報担当者。「16色セットなどの補充として販売しています」
単色での購入は、全国の文具店や画材店、量販店などで可能ですが、3月末からは、全国展開する100円ショップのダイソーでも取り扱いを始めているそうです。ただ、「全店一括導入ではなく各店からの発注となるため、どの店舗に導入されいるかはいまのところわからない」そうです。
担当者は「近年では、100円均一にて文具を購入される方も多く、サクラクレパスもそのような消費者に向けた施策を検討・提案を行った結果、採用となり販売にいたりました」と経緯を話します。
今回、子育て世代のツイッター投稿によって単色販売がされていることが再度認知されたことについては、「単色販売は何十年も前からあったものの、改めて消費者のニーズの高さを再認識いたしました。ツイッターをきっかけにたくさんの方に
知っていただけてうれしく思っています」とコメントしています。
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