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線路を走るトラック? 誤侵入ではなく「軌陸車」です JR東に聞いた
鉄道の線路上をトラックが走る動画が、ネット上で注目を集めています。
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鉄道の線路上をトラックが走る動画が、ネット上で注目を集めています。
鉄道の線路上をトラックが走る動画が先日、ネット上で注目を集めました。誤ってトラックが線路内に侵入したわけではなく、工事などで使われる「軌陸車」と呼ばれる車両を撮影したもののようです。いったいどんな仕組みなのか? JR東日本に聞きました。
先月下旬にツイッター投稿された動画。JR渋谷駅周辺で撮影されたようで、工事現場などで見かける白いトラックのような車両が写っています。
画面奥から手前に向けてトラックが移動してきますが、線路の上を滑るように動いています。
よく見ると、タイヤは線路に接しておらずに浮き上がっていて、代わりに鉄道の車輪のようなものがレールに接して回転しています。
この投稿に対して、「すげぇもんがあるんだな」といったコメントが寄せられています。
写っていたのは、鉄路と道路の両方を走る「軌陸車」と呼ばれる車両のようです。いったいどんな用途で使われる車両なのか? JR東日本の広報担当者に話を聞きました。
――ツイートに登場しているのはJR東日本の車両ですか
JR東日本所有のものではなく、施工会社が手配した車両になります。
――「軌道陸上兼用作業車」と呼んでいる人もいるようですが
「軌陸車」が正式名称です。略称ではありません。
――この車両の特徴を教えてください
今回は、工事で使用する資機材の搬出入に使用しています。軌道上は、レールや信号のケーブルがあり、タイヤ走行はもちろん、キャタピラ等での移動は困難です。
しかし、軌陸車は軌道上も移動できるため、工事箇所から積み荷を乗せ換えることなく、仮置き場への移動や現場外への搬出ができるというメリットがあります。
――公道を走るためのナンバーは付いているのでしょうか
付いています。
――運転するためには特別な免許が必要なのでしょうか
軌陸車運転者は地方公安委員会が交付した運転免許証が必要で、さらに鉄道工事(営業線工事)に従事するための教育を受ける必要があります。