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なぜ商品化を許した! 『うんこ漢字ドリル』カレー、販売元に聞いた
「うんこ漢字ドリル」とコラボした「カレー」が発売され、ネット上で注目を集めています。
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「うんこ漢字ドリル」とコラボした「カレー」が発売され、ネット上で注目を集めています。
爆発的にヒットした漢字練習帳「うんこ漢字ドリル」(文響社)。そんな人気商品とコラボした「カレー」が発売され、ネット上で注目を集めています。パッケージには「くそうまい」「もりもり食べるのじゃ!」といったセリフが書かれており、かなり攻めた内容です。どういった経緯で生まれたのか? 販売元と文響社に聞きました。
先月21日にツイッター投稿された画像。写っているのはカレーのパッケージで、「うんこ先生んちのお子様カレー」と書かれています。
おなじみの黄色い「うんこ先生」のイラストの横には、「くそうまい」「もりもり食べるのじゃ!」といった文字があり、味は「ビーフとやさい」「ひきにくとコーン」の2種類が確認できます。
この投稿に対して、「超えてはいけないラインを超えた感ある」「もりもり食べられないよ」「コーンwww」といったコメントが寄せられ、リツイートは1万、いいねは1万2千を超えています。
話題になっているのは「うんこ先生んちのお子様カレー」で、価格は税抜き400円。一部高速道路のサービスエリアや、ヴィレッジ・ヴァンガードなどで販売されているそうです。
どういった経緯で発売することになったのか? 販売元のエイチ・エヌ・アンド・アソシエイツ(静岡市)の担当者に話を聞きました。
――誕生の経緯を教えてください
エイチ・エヌ・アンド・アソシエイツでは、主にご当地限定の雑貨やお土産などを企画・販売しています。観光お土産流通以外へのアプローチとしての商品企画が出来ないか検討した結果、今回のカレーが誕生しました。
――なぜカレーだったのでしょうか
観光お土産物店で、弊社の商品と一緒に扱ってもらえそうな商品をベースに考えました。
高速道路の売店などでもお土産物としてご当地レトルトカレーが取り扱われていることや、カレーとうんこという禁断の組み合わせ、小学生が好きそうなノリ、という点で商品化に踏み切りました。
ヴィレッジ・ヴァンガードさんで便器のカレー皿が売られていることもあり、大丈夫かなという後押しになっています。スーパーなどでも扱ってもらえるようになればうれしいです。
――「くそうまい」「もりもり食べるのじゃ!」といったパッケージの文言も刺激的ですね
子ども向け商品なので、成長するためにも「たくさん食べてほしい」「おいしいよ」という表現をうんこ先生の口調をイメージしながら作っています。せっかくなので、面白さを付加するためにあえて言葉を選んでいます。
――具材にコーンを使ったものもありますね
「ビーフとやさい」という通常のカレーと、野菜嫌いのお子様向けに「ひきにくとコーン」の2種類を販売しています。
商品化するにあたり通常のレトルトカレーではいまひとつ感があったため、何か面白いことができないかということで、まさかのコーン入りカレーが提案されました。
野菜嫌いのお子様向けというのは取ってつけたような理由ですが、一応、面白さ優先ではない点も付け加えさせて下さい。
――うんこ漢字ドリルならではの「おまけ」も付いていますね
おまけとしてついている漢字の「特別例文」もこの商品の魅力ですので、楽しんでいただければと思います。
商品1個ごとに1枚入っており、問題数は12問。「ビーフとやさい」で3種類、「ひきにくとコーン」で3種類あるので、全6種類72問があります。
もちろん本筋の商品同様のコンセプトで例文も作られています。カレーも例文も楽しんでいただけると思いますので、ぜひ、お買い求めください。
――話題になったことについては
発売開始当初は少し反応が鈍かったのですが、徐々に引き合いも増えてきています。名前の響きで「ちょっと……」となってしまいますが、漢字例文もついたしっかりとした商品ですので、もっと多くの皆様に楽しんでもらいたいです。
うんこ漢字ドリルの版元である文響社(東京都)は、どう捉えているのか? カレー企画を持ちかけられた時のことについて、広報担当者はこう振り返ります。
「文房具や衣服など約200点を超えるグッズを制作・販売していますが、今後は食品へも積極的に展開していきたいと思っていました。そんな時にカレーのご提案をいただき、『ついにカレーが来たか!』『うんこ先生がカレーとコラボするかも!』ということで社内が湧きましたね。お話をいただいてから即決でした」
本当にためらいや懸念はなかったのか?
「うんこ先生というキャラクター自体、お子さまに受け入れていただきやすように、臭みや汚さといったネガティブなイメージを一切とっぱらって、こだわり抜いて作り上げたものです。カレーとコラボさせていただいても、ネガティブな反応は少ないのではないかという自信は、少しありました」
最後に、カレーに対する期待も語ってくれました。
「こちらの商品を通して、『うんこ』というワードをフックに、笑いながらカレーを食べていただきたいなと思います。お子さまはもちろん、ご家族のみなさんの日常生活の中にうんこ先生が溶け込んでいき、うんこ先生がいるから毎日頑張れる、楽しく生活ができると思ってもらえる、そんな世界観を構築できればと思っています」
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