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暗闇で「夜食」になるヨーグルト! 朝食の文字が変化、何のために?
暗いところに持って行くと「朝」の文字が「夜」に変身します。
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暗いところに持って行くと「朝」の文字が「夜」に変身します。
江崎グリコのロングセラー「朝食りんごヨーグルト」。一見するといつものパッケージですが、暗いところに持って行くと「朝」の文字が「夜」に変身する、とネット上で話題になっています。広報担当者によると、昨年のエイプリルフールをきっかけに実現し、1カ月限定で出荷しているそうです。詳しく話を聞きました。
今月中旬、ツイッターに投稿された朝食りんごヨーグルトの画像。
フタの部分を写したもので、明るい場所ではいつも通りですが、暗闇で撮影した方は「朝」の文字が「夜」に変わっています。他にも三日月や星も浮かび上がっています。
「中身はいつもと同じ朝食りんごヨーグルトで、見た目もあえて見分けがつかないようにしています。約1カ月の数量限定の取り組みで、今月末ごろまで購入いただけます」と江崎グリコの広報担当者。
きっかけは、昨年4月のエイプリルフール。「夜食りんごヨーグルト」の発売が決定したというウソの発表をしたことでした。
パッケージの色味を暗くして「夜食用」であることを強調。発売の狙いについては、こう述べていました。
「今まで多くのお客様から、『朝食りんごヨーグルト』を朝以外の時間に食べることに罪悪感があるとのお声をいただいておりました。1997年の発売から今年で20周年を迎えるにあたり、この度ついに商品化に踏み切りました。夜に食べることを想定して、胃もたれしないようすっきりとした後味に仕上げています」
名前に「朝食」とあるけれど、時間帯を問わずに食べて欲しい。そんな思いを込めたそうです。
エイプリルフールの反響に手応えを感じ、実現が決まった今回の企画。なぜ、はじめから「夜食」として発売せず、暗闇で変化する仕組みにしたのか? 担当者はこう説明します。
「夜に食べようとした際に気づいてクスッとなることで、罪悪感を感じないように、という狙いです。見た目を通常品と変えなかったのは、気づいた人たちがSNSなどで話題にしてくれることを期待しました」
もくろみ通り、販売期間中にネット上で話題になり、拡散しています。
暗闇で文字が浮かび上がるのは、蓄光する特殊インクを使っているためです。
冷蔵庫の中は暗いため、出してからしばらくスマホのライトを当てるなどすると効果的だそうです。
食品への安全性の検証など、1カ月しか販売しない商品のために1年近く準備したという今回の企画。話題になったことについて、担当者はこう言います。
「いいタイミングで狙い通りの結果になりました。いつも召し上がっている方には『夜に食べてもよかったんだ』と思っていただき、最近食べていないという方は、これをきっかけに再び手にとっていただければと思います」
ちなみに「朝食みかんヨーグルト」も数量限定で同じ仕掛けが施されているそうです。
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