話題
あなたの名字が動物スタンプに WWF「絶滅の危機、知るきっかけに」
環境保全団体のWWFジャパンが企画した「自分の名字を入力してスタンプを作るサイト」が話題になっています。
話題
環境保全団体のWWFジャパンが企画した「自分の名字を入力してスタンプを作るサイト」が話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
環境保全団体のWWFジャパンが企画した「自分の名字を入力してスタンプを作るサイト」が話題になっています。名字を入力するだけで、絶滅の恐れがある動物のシルエットが入ったスタンプが作れて、同時にその動物のことについて学べる仕組みです。
より多くの人に知ってもらえるよう、スタンプは簡単にSNS投稿できる仕様になっていて、実物のハンコとして購入することもできます。しかも、代金の一部がWWFの環境保全活動に寄付されます。「普段の生活の中で、動物たちの現状に目を向けてもらうきっかけを作りたかった」と話す広報担当者に話を聞きました。
WWFジャパンの特設サイト「WITH STAMP」。
試しに、名字を入力する欄に「田中」と打ってOKボタンを押すと、しばらくしてから「中」の縦棒部分がインコになったスタンプが表示されました。
スタンプの下には「田中 WITH スミレコンゴウインコ」の文字が。
下にスクロールすると、スタンプとスミレコンゴウインコの写真が並んで表示されていて、ツイートボタンやFacebookのシェアボタン、スタンプのダウンロードボタンが付いています。
スミレコンゴウインコの特徴や絶滅危惧レベルも書かれており、自分の名字に登場した動物がどんな状況なのかを知ることができます。
さらにスクロールすると、スタンプをハンコにしたものが表示され、「カートに入れる」ボタンもあります。アルミ製が1700円、チタン製が1万6000円(いずれも税込み、送料込み)で、それぞれ「購入金額のうち600円分がWWFの環境保全活動に寄付されます」と書かれています。
スタンプに登場する動物は、「レッドリスト」に掲載された絶滅の恐れがある野生生物。スタンプは2万2000以上の日本人の名字に対応しているそうです。
「動物たちの危機的状況を、少しでも多くの方々に知っていただくきっかけをつくりたい。同時に、保護活動への参加ハードルを下げたい。そんな中で、日本独自のハンコ文化に注目しました」とWWFジャパンの広報担当者は話します。
身近なものを通じて知ってもらおうという取り組みは今回だけではありません。
2013年には、着られなくなった大切な服を黒に染めてもう一度着ようと呼びかけた「PANDA BLACK」プロジェクト、2015年にはネイルアートを通じてオシャレを楽しみながら保全活動を支援してもらおうという「Donail(ドネイル)キャンペーン」を実施しています。
今回の「WITH STAMP」ではSNSでの拡散も重視。
作ったスタンプをシェアしやすい仕様にすることで「面白い、私もやってみたい」と話題を広げて、野生動物の置かれた状況を知るきっかけ作りにつなげようという狙いです。
「SNSでの反応は予想以上で、リアルタイム検索の上位にも上がったようです」
ハンコの販売については、「お家や会社での普段使いだけでなく、誕生日プレゼントや入学・卒業祝い、記念日の贈りものとしてもぜひ」と勧めています。
その理由について広報担当者は「毎日の暮らしの中で、誰でも気軽に、簡単に、野生動物の保護活動できるということを、一人でも多くの人に知ってもらいたいからです」と話します。
1/12枚