閉

閉

これフカボリしてほしい

リクエストする

閉

2017年03月14日

AI、「出禁」から始まった友情 思い出のクラブで「あの曲」熱唱

  • 5871

クラブでの思い出を語るAIさん

クラブでの思い出を語るAIさん

出典: 上飯坂一氏撮影

 歌手のAIさんが、自身の「ホーム」と語るクラブで、10年ぶりとなる本格的なライブを行いました。4・5月に控えるライブ「伝説NIGHT Ⅱ」の事前イベントとして、渋谷のクラブ「ハーレム」でパフォーマンスを披露したAIさんに、クラブでの思い出や出会いの数々について伺いました。

血が騒いでステージへ駆け出した

 ――久しぶりにクラブに帰ってきて、いかがですか。

 自分としてはホーム感があるんですよ。すごくやりやすいし、全然久しぶりという感じがしない。やっぱり好きなんでしょうね、こういう空気感が。元々はクラブでばっかり歌ってたんですけど、最近はホールとかが多くて、しばらくやってなかったので。

 ハーレムでやったのは、10年よりもっと前かな。あ、でも実は「TOKYO TRIBE」(2014年)っていう映画のイベントがあった時に、個人的にバッと出ちゃったことはありました(笑)。

 ほかの人たちがステージで歌っていて、私のパートは音源だけ流すはずだったのに、「うわ、行きたい!」と思って2番から走っていったの。ちょうど妊活中で休んでいた時期だったんですけど、血が騒いじゃって。楽しかったですね。

AIさんにとってクラブは「ホーム」だという

AIさんにとってクラブは「ホーム」だという

出典: 上飯坂一氏撮影

 ――そういう飛び入り的なものを除く本格的なライブとしては10年ぶり、ということですね。

 そうです。

 ――ハーレムのためにDJ WATARAIやHI-Dと共作した「Welcome 2 Da Party」(2004年)も歌っていましたね。

 かなり昔の曲です。プロデューサーがDJ WATARAIで、きょうもワタくんが出演してくれて。クラブシーンでずっとやってきたワタくんが、レジェンドみたいなDJになって、いまだにシーンを動かしてみんなを熱くさせているっていうのがいいですよね。

 私が鹿児島から出てきた時、一番有名なクラブって言えばハーレムでした。パラパラとかがはやってる時代だったんですけど、ここに来れば自分の好きな感じの曲が流れてて。色んなクラブがあるなかでも、ハーレムってすごく「高価」な感じがしたんですね。特別で大人っぽいっていうか。

20周年を迎えたクラブ「ハーレム」でライブをするAIさん=2月26日未明、東京・渋谷

20周年を迎えたクラブ「ハーレム」でライブをするAIさん=2月26日未明、東京・渋谷

出典: 上飯坂一

「オマエは来んな」「出禁だ」と言われて…

 ――様々な出会いもあったのでは。

 音楽も好きだけど、やっぱりここにいた人たちがね。誰も私のこと知らない頃から、ラッパーのお兄ちゃんたちが相談に乗ってくれたりして。KAMINARI-KAZOKU.の皆さん、ニトロ(NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)の皆さん、妄走族の皆さん…。

 最初はみんなピリッとしてて、「何だよ、オマエ」って感じで邪険に扱われてたの。「オマエは来んな」「出禁だ」みたいな。でも段々と友達になって、知れば知るほどいい人で。「いい人」って言うと怒られちゃうかな。なんかプロレスラーみたいだね(笑)。

 ――ハーレム以外のクラブにも通っていたのですか。

 とにかく渋谷が好きで、渋谷によくいたから。2000年代の頃は、ハーレム以外にも「エイジア」とか「ブエノス」とかにいましたね。歌いに行くこともあったし、遊びにも行ったし。誰か出演すると必ず遊びに行って、クラブをハシゴして。近くのダーツバーによくたまってました。

ハーレム、エイジア、ブエノス…。渋谷のクラブに通った日々を振り返るAIさん

ハーレム、エイジア、ブエノス…。渋谷のクラブに通った日々を振り返るAIさん

出典: 上飯坂一氏撮影

 ――長年ダンス営業を規制してきた風俗営業法が改正され、昨年から朝までのクラブ営業が条件付きで可能になりました。

 すごくうれしいですね。Zeebraさんが(改正運動を)頑張っているというのは聞いていました。私自身ダンスが好きでクラブに踊りにきていたし、何がいけないの?っていう思いだったので。踊るのがダメっていうのはちょっとおかしいじゃないですか。

 トイレでドラッグをするとか、大勢で誰かをいじめるとか、そういう行為があるなら、それを取り締まればいいだけで。あとは時間が遅くなるので、親御さんが安心できるように年齢制限をしっかりして。みんなが楽しく踊ったり飲んだりすること自体は、悪いことじゃないですから。

「ハピネス」を歌っていると涙が出る

 ――最後に歌った「ハピネス」(2011年)について、以前のインタビューで「単なるハッピーな曲じゃなくて、本当に泣ける曲なんですよ」と語っています。一般的にはポジティブなイメージの強い曲ですが、どんな思いが込められているのでしょうか。

 泣けると言っても悲しい曲というわけじゃなくて、よく聴くと涙が出るっていうか。「そうだね」っていう気持ちになるんです。いつも自分に余裕がないからかもしれないけど、「余裕がなくて 優しくなれない」って歌詞とか。

 いいことも悪いこともある。でも悪いことばっかりじゃない。「君が笑えば この世界中に もっと もっと 幸せが広がる」と歌っていると、自分でも「そうなんだよなあ」って思えて涙が出てきますね。子どもができて、余計にしみるようになりました。

ダンスフロアは観客で満杯に=2月26日未明、東京・渋谷のハーレム

ダンスフロアは観客で満杯に=2月26日未明、東京・渋谷のハーレム

出典: 上飯坂一氏撮影

 ――お母さんのバーバラ植村さんも、著書『人生でいちばん必要なもの』で「人生の一番大事なこと、それはハッピネスです」と書いていますね。

 母がそんな感じだから、自分もそんな感じになっちゃったのかもしれないですね。小さい時はすごく厳しい親だったんですけど、急に変わったんですよ。朝から「きょうはいい日です」みたいなことを言い出して、妹と2人して「ママ大丈夫?」って心配して(笑)。

 でも、それによって母もポジティブになっていって。そういう風に努力しているとこを見せてくれたから、いい言葉を話して、いいことをしていれば、そういう気持ち、そういう人間になれるんだと思うようになりました。

「私は主役じゃないんです」

 ――今回のライブは4・5月に開催される「伝説NIGHT Ⅱ」の先駆けという位置づけですが、そもそも「伝説NIGHT」とは。

 自分の曲よりフィーチャリングで歌っている曲が多くなってきたので、せっかくだからフィーチャリングで共演したアーティストを呼んでイベントをやろうと。2010年に第1回の「伝説NIGHT」を開催して、DABO、DELI、JESSE、Char、PUSHIM、土屋アンナちゃん、EXILE のATSUSHI、チャカ・カーンとか、色んな人たちが来てくれました。

 自分の好きなアーティストがみんな一緒に出てくれるってなかなかないし、それ自体「伝説」だなっていうことで、「伝説NIGHT」ってつけたんですけど。それからまたフィーチャリング曲が増えてきて。昨年「THE FEAT. BEST」っていうフューチャリングのベスト盤を出したこともあって、「伝説NIGHT」の第2弾をやることになりました。

ライブの最後は観客と「ハピネス」を大合唱した=2月26日未明、東京・渋谷のハーレム

ライブの最後は観客と「ハピネス」を大合唱した=2月26日未明、東京・渋谷のハーレム

出典: 上飯坂一氏撮影

 ――東京で2日、大阪で1日の公演で、久保田利伸さんや青山テルマさん、THE BAWDIESら、今回も豪華な顔ぶれが集結します。意気込みは。
 
 たくさんのアーティストが来てくれるのはすごく感謝ですし、本当におそれ多い。このイベントのポイントは、素晴らしいアーティストをみんなに知ってもらうこと。私は主役じゃないんです。

 私のことは知ってるけど、フューチャリングの人の曲は聴いたことがないとか、逆にアーティストのファンで私のことは知らないっていう人もいると思う。お客さんが色んなアーティストに出会うことができる、フェスを超えたイベントにできたらいいですね。

「伝説NIGHT Ⅱ」のポスターを掲げるAIさん

「伝説NIGHT Ⅱ」のポスターを掲げるAIさん

出典: 上飯坂一氏撮影

 〈アイ〉 1981年、米ロサンゼルス生まれ。父は日本人、母はイタリア系米国人。幼少期から中学生までを鹿児島で過ごし、97年にLAのアートスクールへ留学。帰国後の2000年に歌手デビュー。「Story」「ハピネス」などヒット曲多数。2014年に結婚、2015年には長女を出産した。過去にコラボしたミュージシャンが集結するイベント「伝説NIGHT Ⅱ」が、4月30日に大阪城ホール、5月5・6日に東京・豊洲PITで開催される。

関連リンク:AI Presents「伝説NIGHT」オフィシャルサイト

AIの歌声にブチ上がるダンスフロア
前へ
AIさんの登場に沸く東京・渋谷のハーレム
次へ
出典:上飯坂一氏撮影
1/7
前へ
次へ

あわせて読みたい

就活生のヒール、ぶっちゃけ気になる?企業に聞いたら、同じ答えが…
就活生のヒール、ぶっちゃけ気になる?企業に聞いたら、同じ答えが…
食パンの耳=ウサギの耳! ネットで人気、売り切れ続出に店主も驚き
食パンの耳=ウサギの耳! ネットで人気、売り切れ続出に店主も驚き
「のん」のやりたいことをやりきったあーちすと魂炸裂の一冊
「のん」のやりたいことをやりきったあーちすと魂炸裂の一冊
PR
「俺を見ないでくれ!」変形した顔、当事者が語る差別・恋愛・就職…
「俺を見ないでくれ!」変形した顔、当事者が語る差別・恋愛・就職…
「お客さま、困ります!」 猫まみれ展にネコが来場、攻防にほっこり
「お客さま、困ります!」 猫まみれ展にネコが来場、攻防にほっこり
NEW
「支える献身的な妻」のはずが…共依存という...
「支える献身的な妻」のはずが…共依存という...
真相・妻や娘が枕のニオイを指摘する本当の理由は加齢臭ではなかった
真相・妻や娘が枕のニオイを指摘する本当の理由は加齢臭ではなかった
PR
「障害者を理解する」より「困ってる人に声...
「障害者を理解する」より「困ってる人に声...
稚内でケーキ2400個誤発注…2時間で完売 常連の支えと従業員に感謝
稚内でケーキ2400個誤発注…2時間で完売 常連の支えと従業員に感謝
トラックの「あの部分」実は寝室? 工夫の賜物 空調・電灯・電源も
トラックの「あの部分」実は寝室? 工夫の賜物 空調・電灯・電源も
自動車教習所「いっそのこと食べ放題!」 快適化が止まらない理由
自動車教習所「いっそのこと食べ放題!」 快適化が止まらない理由
センバツ注目、キレキレダンスのちびっ子球児! 福井の「かいじ君」
センバツ注目、キレキレダンスのちびっ子球児! 福井の「かいじ君」

人気

もっと見る