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「万引き」公開は当然?行き過ぎ? 〝30秒で泣ける漫画〟の作者が描く

漫画家・吉谷光平さんが「万引き」について描きました。

漫画「万引き」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「万引き」の一場面=作・吉谷光平さん

 商品を万引きしたとみられる人物の防犯カメラの画像を、店側が公開するのは当然?それともやり過ぎ? ツイッターに投稿した漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題になった漫画家・吉谷光平さんが描きました。

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漫画「万引き」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「万引き」の一場面=作・吉谷光平さん
 商品を万引きしたとみられる人物の防犯カメラの画像を、店側が公開するケースが相次いでいます。被害を防ぐための自衛策とみられますが、勘違いによる人権侵害のおそれがある上、仮に犯人のものでも、プライバシー保護の観点から問題があるという指摘もあります。
漫画「万引き」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「万引き」の一場面=作・吉谷光平さん
 画像を公開した眼鏡販売店の社長は、朝日新聞の取材に「警察には届けたが、動いてくれるとは限らない。悩み抜いて画像を載せることにした」と話します(その後、別の万引き事件で逮捕された男が関与している疑いが強まったことから、画像は削除されました)。
漫画「万引き」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「万引き」の一場面=作・吉谷光平さん
 2014年には、ブリキ製玩具「鉄人28号」(販売価格27万円)を盗まれた古書店「まんだらけ」(東京都中野区)が、万引きした男の顔写真をホームページで公開すると予告。「捜査に支障がある」という警察の意向もあり、取りやめる騒動がありました。まんだらけによると、寄せられた意見には公開に賛同するものが多かったといいます。
漫画「万引き」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「万引き」の一場面=作・吉谷光平さん
 ある刑事訴訟法の専門家はネットに画像を載せることについて「人違いであれば重大な人権侵害。損害賠償の対象になる。仮に犯人の画像で返却後に店が削除しても、ネットに拡散したら簡単には削除できない。人物が特定できるほど鮮明な画像なら、民法の不法行為になりうる」と話しています。
漫画「万引き」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「万引き」の一場面=作・吉谷光平さん

 【よしたに・こうへい】 漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。月刊ヤングマガジンの連載「ナナメにナナミちゃん」の単行本1巻が発売中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。

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