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カネ余り、楽勝就活…バブル世代のイケイケな過去から攻略法を学ぶ
おじさんおばさん向けに「若者解説本」があるように、若者向けにも「おじさんおばさんトリセツ」があっていいはず。若者にとって未知なる生き物「おじさん・おばさん」を知り、攻略法を学ぶこの企画。団塊の次は「バブル世代」の解説です。「とにかく華やか」というイメージがありますが、一体どんな時代を生きた人たちなのでしょう。(朝日新聞東京社会部記者・原田朱美)
講師は引き続き、コラムニストで淑徳大学客員教授の深澤真紀さんです。
生徒役の大学生も、引き続きこの4人(明治大学4年・小出英知さん/慶応大学4年・永井大輔さん/早稲田大学3年・英佳那さん/津田塾大学3年・大橋実結さん)。
――2時間目の授業は、「バブル世代を知ろう」
【用語解説】<バブル>とは? 1960年代後半生まれを中心とした人たちです。10代から20代にかけて、バブルの絶頂期(80年代後半~90年初頭)を経験。この世代の有名人は、小泉今日子さん、織田裕二さん、三浦知良さんら。いまの大学生にとっては、親世代。
深澤さん
【1983年3月17日朝日新聞夕刊 見出し「中学校の卒業式 警察への依存強まる 776校が警戒要請」】
ざっくり言うと--全国で校内暴力事件が相次ぎ、警察に卒業式の警戒を要請する中学校が増えているという記事。大都市圏とその周辺の自治体が目立つ。
深澤さん
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深澤さん
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【1986年3月29日朝日新聞朝刊 見出し「偏差値以外の物差しも導入 臨教審研究班 入試改善で中間報告」】
ざっくり言うと--偏差値至上主義の入試を改善するために、人間評価など偏差値以外の評価も導入するという記事。
深澤さん
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【1986年1月25日朝日新聞朝刊 コラム「天声人語」】
「その一枚の学習塾の写真が語りかけるものは、かなり強烈だ。子どもたちが赤、黄、緑、青などの鉢巻きをしめて勉強しているのである/自分の好きな色を選べるわけではない。全国模擬試験の偏差値によって色をきめるのだという」(記事より)。
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深澤さん
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深澤さん
【1985年3月23日朝刊 見出し「イッキ飲み 急性アル中が急増」】
ざっくり言うと--「2~3年前から大学生などを中心に広がった」一気飲みで、急性アルコール中毒になる事例が増えているという記事。
深澤さん
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深澤さん
【1987年8月16日朝刊 見出し 「夏の商戦ホクホク デパートや大手スーパー 高級品好みとカネ余り」】
ざっくり言うとーー東京都内のデパートの7月の売り上げが前年を上回り、高級品がどんどん売れているという記事。好調の要因は「毎日の生活をエンジョイするため、よりよいモノを求める消費者がふえたのと、カネ余り」(記事より)
深澤さん
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【1991年9月3日朝刊 見出し「平成景気の功罪」】
ざっくり言うと--女性のニーズに合わせて多くの商品が作られ、景気を引っ張っているという記事。
「黙っていてももうかる時代の始まりだった」
「女性の消費意欲が膨れ上がったため、男性一人の経済力だけでは女性を満足させることが困難になった」
「『メッシー君』『ミツグ君』『アッシー君』など女性の欲望を満たす男性を機能別に分類する言葉の広まりがそれを証明している」(記事より)
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深澤さん
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深澤さん
【1990年3月10日夕刊 見出し「おたくも『おたく族』してる? 知識豊かなこだわり派」】
ざっくり言うと--同人誌の人気が社会現象になっていて、好きなジャンルの知識をとことん蓄えるマニアぶりを発揮する若者たちがいるという記事。こうした若者たちが「おたく族」と呼ばれていると紹介している。
深澤さん
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【1985年7月31日朝刊 見出し「就職戦線夏の陣過熱 青田買い 囲い込み」】
ざっくり言うと--採用活動の解禁前に続々と内定が出ているという記事。有名大学の学生にかたっぱしから電話をかける企業、うな重など食事付きで勧誘された学生、といった超売り手市場の様子が紹介されている。記事に「内定率」という言葉は出てこない。なぜなら、「内定が取れない」という事態がないから。
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深澤さん
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【1986年5月29日夕刊 見出し「おたくにも!?会社の新人類】
ざっくり言うと--「新人類」と呼ばれる若者たちが社会人になってひどい振る舞いをしているという記事。「遊び方はうまいが、仕事は受け身、しゃべるのは達者だが、他人の話を聞くのは下手」「言葉づかいも しつけも まったくダメ」「最近は自主性、創造力のない没個性型ばかり」(記事より)
深澤さん
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【1987年4月17日朝日新聞夕刊 見出し「日本の若者の甘さ」】
ざっくり言うと--いまの若者は自分の身の回りのことしか興味が無く、情けないと嘆くコラム。「日本の青年に特別な『甘さ・弱さ』を感じる」「東京・原宿でDCブランドのバーゲンに5千人もの若者(その半数は男性)が開店前から行列をつくる……(中略)……外見に値する中身、心と頭が鍛えられているかとなると、疑問である」「時代とか社会、国家とか世界といった課題から距離をおき、自分の身辺の事だけに情熱を燃やす人間が、他人の信頼を得たり、相互依存の深まる世界の中で真の友人を得られるはずがない」(記事より)
深澤さん
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深澤さん
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――団塊、バブルと理解したところで、次はいよいよ実践編。こういうおじさん・おばさんを、どう攻略すればいいのでしょう?
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