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謎の効果音『デュクシ』… 話題の小学校あるある動画、担当者に聞く
小学校時代の「あるある」をまとめた動画が話題になっています。
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小学校時代の「あるある」をまとめた動画が話題になっています。
冬でも半袖短パンで登校、超高速のアルプス一万尺、終業式の大荷物……。小学校時代の「あるある」をまとめた動画が話題になっています。制作したのは飲料事業を手がけるキリンです。なぜキリンが作ったのか? どうやってこれだけの「あるある」を集めたのか? 担当者に話を聞きました。
5日に公開された動画「SPECIAL STUDENT」。誰しも見たことがあるであろう「あるある」な小学生たちが多数登場します。
【半袖短パン小僧】
雪でも嵐でもお構いなしに365日半袖短パンで過ごす少年
【光速アルプス一万尺】
これ見よがしに光速でアルプス一万尺を披露し続ける女の子たち
【デュクシの使い手】
ヒーローごっこや、わんぱくな遊びの際、パンチを繰り出す謎の効果音として「デュクシ」とつける生徒
【終業式の大移動】
こまめに持ち帰っていなかった荷物をまとめて終業式の日に持ち帰る少年
生徒だけでなく、「みんなが静かになるまで3分かかりました」と話す先生『静寂の待ち人』も紹介されています。
ネット上では、「あるある過ぎて電車で吹きそうになった」「デュクシって言いながら殴ってくるやついた」「終業式の大移動はうちの弟です」などと共感の声が上がっています。
なぜ、キリンがこのような動画を制作したのか? コーポレートコミュニケーション部の担当者はこう説明します。
「『ひとりひとりが特別な存在であること』と、キリングループが研究している『プラズマ乳酸菌』が『特別な乳酸菌であること』とをかけて制作しました」
たしかに、動画の最後にプラズマ乳酸菌を使った製品が登場しています。
これだけの「あるある」をどのようにして集めたのか? デジタルマーケティング部の田中圭衣さんに話を聞きました。
――制作のきっかけは
「楽しんでもらいながら『プラズマ乳酸菌』について知っていただくことはできないかと考えました。何度も打ち合わせを行う中で、小学生時代にクラスに一人は面白い小学生がいたという思い出話になり、意外な組み合わせではありますが面白いのではないか、という話になって誕生しました」
――小学校を舞台にした理由は?
「中学生や高校生も懐かしさという意味では共感できますが、一番の大きな違いは小学生はみんな純粋だという点です。無意識に変なことしていたり、面白いことをしていたり、他の年代と比較しても個性的な子が多いので、そこをうまく切り取れば必ず共感度が高くて、面白い動画ができると感じました」
――あるあるネタはどうやって探したんですか
「まず小学生時代のアルバムを見ながら、一人一人の特徴や個性を書いていって、洗い出しました。最初に100個くらいネタを考えて特徴を眺めていると、意外と小学生時代のキャラクターは全国どこの学校もみんな同じだということに気づき、そこから共通のあるあるを選定していきました。久しぶりに思い出した感があるものを選んでいます」
―――お気に入りのネタは
「『デュクシの使い手』と『静寂の待ち人』です。どちらも私自身の小学生時代にも存在していましたが、今回このようなネーミングで名付けたことで、当時あまり気にも留めなかった人物が一人の特別なキャラクターとして、圧倒的な存在感を放つ形で描くことができたと思うからです。ちなみに『光速アルプス一万尺』と『花みつソムリエ』は私自身です」
――苦労した点は
「この動画は『うわーなつかしい!!』と感じて笑ってもらうために作った動画なので、現在の子どもには通じないネタもいくつかあるはずです。制作段階では『文房具巨匠はドラえもんのスネ夫のつもりで自慢してみて』といった感じで、現在の子にもわかりやすいよう工夫しました」
――ここに注目してほしいという点は
「それぞれのキャラクターにレア度をつけているのがポイントです。地域や世代によってもレア度は異なってくると思いますので、家族や同僚、お友達と昔の話に花を咲かせるきっかけになってもらえれば嬉しいです。また、動画の中で使われている懐かしい文房具や装飾など、細かい部分にもこだわっていますのでご注目ください」
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