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2016年11月19日

今夜も母の世話…優しくしたいのに 「涙を誘う猫マンガ」が描く介護

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「こんなに疲れてなければ…もっと優しくしたいのに」漫画家・深谷かほるさんが描く介護

「こんなに疲れてなければ…もっと優しくしたいのに」漫画家・深谷かほるさんが描く介護

 介護が必要なお母さんに、精いっぱいのお世話がしたいけど、独りで疲れてしまって……。
 そんな介護の悩みを、「ハガネの女」「エデンの東北」などで知られ、ツイッターでも作品を発表している漫画家の深谷かほるさんが、一人の女性を通して描きました。

2時間おきに介助 疲れてなければ…

 漫画「夜廻り猫」に登場する独身の女性は、2時間おきにトイレへ起きる母の介護を独りで担っています。

 母のために作った塩分ゼロの出汁(だし)スープを、猫たちにもふるまいながら、一番大変なのは「孤独かな。今も未来も一人で認めるしかない…」と語ります。

 そして、母への思いもポツリとつぶやきました。

 「こんなに疲れてなければ もっと優しくしてあげたい」

見えない頑張りも 価値ある仕事

 作者の深谷かほるさんは、実際に母を介護する友人の体験を参考に物語を描きました。

 介護を自分の問題として捉えたとき、次のようなことを考えたと言います。

 「介護や仕事、毎日の生活であまりに疲れて、相手に優しくしたいのに、できない。そんな自分を責めてしまう。それが一番つらいんじゃないかな、と思いました」

 2時間ごとに起きたり、塩分ゼロのスープを作ったり、突然訪れた猫たちを歓迎してそれを分けてあげたり…漫画に描かれているような、ひとつひとつの行為が、直接「お金」になるわけではありません。

 それでも、「『本当に価値のある仕事だ』と伝えたかった」と話します。

 漫画には、「誰も見ていないところで頑張る人が、希望を持てる社会になれば」という思いがこもっています。

【マンガ「夜廻り猫」】
 猫の遠藤平蔵が、心で泣いている人や動物たちの匂いをキャッチし、話を聞くマンガ「夜廻(まわ)り猫」。
 泣いているひとたちは、病気を抱えていたり、離婚したばかりだったり、新しい家族にどう溶け込んでいいか分からなかったり、幸せを分けてあげられないと悩んでいたり…。
 そんな悩みに、遠藤たちはそっと寄り添います。
 遠藤とともに夜廻りするのは、片目の子猫「重郎」。姑獲鳥(こかくちょう)に襲われ、けがをしていたところを遠藤たちが助けました。
 ツイッター上では、「遠藤、自分のところにも来てほしい」といった声が寄せられ、人気が広がっています。

     ◇

深谷かほる(ふかや・かほる) 漫画家。1962年、福島生まれ。代表作に「ハガネの女」「エデンの東北」など。昨年10月から、ツイッター(@fukaya91)で漫画「夜廻り猫」を発表し始め、6月30日に単行本を発売。自身も愛猫家で、黒猫のマリとともに暮らす。



心の涙に寄り添う猫 疲れてなければ…母に優しくしたいのに
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出典:深谷かほる
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