話題
ペン不要!答えたくなるアンケート用紙 採用した市役所・業者に聞く
岩手県滝沢市の路線バス内で実施されたアンケートが話題になっています。
話題
岩手県滝沢市の路線バス内で実施されたアンケートが話題になっています。
岩手県滝沢市の路線バス内で実施されたアンケートが話題になっています。注目を集めているのは、その独特な調査用紙です。ペンで記入するのではなく、選択肢から選んでビンゴシートのように穴を開ける方式です。揺れる車内でも安全に答えやすいように工夫されたやり方について、実施した市役所と提案した業者に話を聞きました。
今月2日と6日、滝沢市内の路線バス内で実施された利用実態調査。市の委託を受けた業者が調査員として乗り込み、乗車してきた人に調査用紙を手渡しし、降りる時に回収しました。
ネット上で注目を集めたのは、その調査用紙です。質問は「運賃の支払方法」「バスの利用目的」など7項目で、それぞれ複数の選択肢の中から選ぶようになっています。通常はペンで印をつけたり、塗りつぶしたりしますが、今回は選んだ選択肢の横の部分をビンゴシートのように手で押して穴を開ける方式です。
先日、「何この素敵なアイデア」という文章とともに、この調査用紙の画像がツイッターに投稿されると、「これ考えた人、頭いいな」と話題になり、リツイートは2万2千を超えています。
アンケートを実施した滝沢市交通政策課の担当者は「調査を委託した業者から提案のあった用紙を採用しました。いいやり方だなと思っていましたが、こんなに反応があるとは驚きました」と話します。他の課の若い職員から「ツイッター見ましたよ。すごいですね」と声をかけられたそうです。
この方式を提案したのはコンサルティングなどを手がけるKCS三陸事務所(岩手県大船渡市)です。所長の佐野正さんによると、こうした用紙を採用したことは過去にもあるそうです。「車内で実施する交通アンケートでは、KCSの他県の事務所や他社でもこのような用紙を使っていますよ」。
揺れる車内では筆記用具は使いにくく、けがの恐れもあることからこうした用紙を採用するそうです。デメリットは、自由記述欄を設けられないことだといいます。
佐野さんは「滝沢市から『話題になってますよ』と連絡があったときは苦情でもあったのかと、ドキドキしました。評価の声が多いようでホッとしています」と話します。
1/16枚