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コラム

教室に入ると半数が外に…〝30秒で泣ける漫画〟の作者が描くイジメ

漫画家・吉谷光平さんが、いじめ問題について描きました。

漫画「イジメ」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「イジメ」の一場面=作・吉谷光平さん

 Aさんが教室に入ると、クラスの半分以上が外に……。ツイッターに投稿した漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題になった漫画家・吉谷光平さんが、いじめ問題について描きました。

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漫画「イジメ」=作・吉谷光平さん
漫画「イジメ」=作・吉谷光平さん
 文部科学省の調査によると、2015年度に全国の小中学校と高校、特別支援学校が把握したいじめは22万4540件で、約3万6千件増でした。
漫画「イジメ」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「イジメ」の一場面=作・吉谷光平さん
 小学校は15万1190件で85年度以降で最高。13年のいじめ防止対策推進法施行で、いじめを積極的に認定するよう求めていることが要因とみられます。自殺した小中高生のうち、「いじめ」があったと学校が回答したのは、4人増えて9人(小学校1人、中学校5人、高校3人)でした。
漫画「イジメ」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「イジメ」の一場面=作・吉谷光平さん
 いじめを理由に中学生が自殺した問題に取り組んだ越直美・大津市長は、朝日新聞の取材に対して、こう答えています。
漫画「イジメ」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「イジメ」の一場面=作・吉谷光平さん
 「いじめ対策に本当に力を入れるなら、人が必要だ。いまは法律ができても国の予算措置がないので、自治体間の差が大きいのが現状だ。小中合わせて55校の大津市で、専任教員の配置に約2億3千万円。国が本気で全国的にいじめをなくそうとするなら、そういう予算措置は必要だ」
漫画「イジメ」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「イジメ」の一場面=作・吉谷光平さん

 【よしたに・こうへい】 26歳の漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。現在は月刊ヤングマガジンで「ナナメにナナミちゃん」を連載中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。

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