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急須の注ぎ口、ビニール外して使って! 茶屋の投稿に驚きの声も
お茶をいれるときの急須に関するツイッター投稿が話題になっています。
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お茶をいれるときの急須に関するツイッター投稿が話題になっています。
お茶をいれる時に使う「急須」に関するツイッター投稿が話題になっています。注ぎ口に付いているビニールキャップについて「お茶を淹れる際には不要ですので外してください」と呼びかける内容です。これに対し「初めて知った」「つけたまま使ってた」といった驚きの声が上がっています。投稿した三重県のお茶屋に話を聞きました。
話題になっているのは、三重県四日市市にある「お茶の川村園」の投稿です。注ぎ口にビニールが付いた急須の画像とともに、こんな文章が書かれています。
「急須の注ぎ口に付いているビニールキャップは、輸送中の破損防止のために付いています。お茶を淹れる際には不要ですので外してください、捨ててもいいぐらいです。ビニールキャップを付けたままお茶を淹れ続けますと隙間に茶渋や水垢を蓄積させて不衛生ですので、外してください、外してください」
17日に投稿すると「おばあちゃん家ではつけてた」「使用中に破損するのを防止するためのものかと思ってた」といった驚きの声や、「付けた方が垂れなくて注ぎやすい」といった意見も上がりました。もとのツイートはすでにリツイートが4万を超えていて、多くの人が関心を持ったようです。
投稿したのは川村園の社長・川村正道さん(43)。反響の大きさについて「急須があまり使われなくなっているだけに、こんなに反響があるとは驚きました。ありがたいかぎりです」と話します。
つぶやいたきっかけは、急須を店に持ってきたお客さんからの「このビニール付けておくべきなですか」という質問。その時に答えた内容をそのままツイッターに投稿したそうです。
「ホームセンターなどでビニールキャップだけ売っているところもありますが、熱湯利用を前提に作られていれば使ってもいいと思います。その場合でも、ときどき外して洗い、しっかり乾燥させてください」と川村さん。
ビニールが斜めにカットされていて水きれがよい点も、そのまま使う人がいる理由のようです。この点については「斜めに美しくカットした方が、切断面の面積が広くなり、様々な形状・太さの注ぎ口にはめ込むことができるからでは」と推測します。
常滑焼で知られる「とこなめ焼協同組合」(愛知県常滑市)では、お店に並べる際には外すようにお願いしているそうです。付け始めた時期については「はっきりとしたことは言えませんが、量産化が始まった高度経済成長のころだと思います」と話します。
日本陶磁器卸商業協同組合連合会では「高級品など梱包がしっかりしたものには付いておらず、量産品についていることがほとんどです。輸送時の保護のために付けているものなので、外して使っていただきたい」としています。
ただし、川村さんの話にもあったように、使用時につけるキャップも販売されています。そのため、一概に外すのが正しいということではないようです。
静岡県三島市にある日光陶器店では、急須の色に合わせて茶や白のキャップも販売しています。社長の関根久雄さん(52)は「一般の方だけでなく、飲食店向けに買っていかれる方もいます。こまめに洗うなど清潔に保っていただければ問題ありません」と話します。
急須に関する話題が盛り上がったことについて、川村さんは「おじいちゃん・おばあちゃんや、お父さん・お母さんの家に行って、おいしいお茶を入れるためのきっかけに使ってもらえたら」と話しています。
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