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『君の名は。』で図書館が聖地に ファンに優しいお知らせ文が話題に
飛騨市図書館が、人気映画「君の名は。」に登場する図書館のモデルになっているとして「聖地」化しています。
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飛騨市図書館が、人気映画「君の名は。」に登場する図書館のモデルになっているとして「聖地」化しています。
先月、官能小説の朗読会を開いて話題になった飛騨市図書館(岐阜県飛騨市)。今度は、人気のアニメーション映画『君の名は。』に登場する図書館のモデルとして「聖地」化しています。ファンが訪れるようになる中で、司書が書いた「聖地巡礼者の皆様へ」と題した文章が話題になっています。書いた堀夏美さん(26)に話を聞きました。
話題になっているのは、飛騨市図書館に貼り出された「聖地巡礼者の皆様へ」と題した文章です。
この文章がツイッターにも投稿されると、「図書館の正しい広報戦略」「対応柔軟だな」「ちゃっかりSNSの宣伝もしとる」などと話題になっています。
飛騨市図書館では先月27日、朗読会「官能小説朗読ライブ」を開催。市教育委員会の了承を得て、市長も聴き手として参加し、館長と司書が自分たちで読んで話題となりました。
立て続けに話題となっていることについて、司書の堀夏美さんは「しれっと貼っておくつもりだったのですが、話題になってうれしいです」と話します。
映画の公開以降、1日に数人ほど映画のファンと思われる人が図書館を訪れ、登場する場面を探してウロウロしたり、撮影の可否を訪ねられたりしたため、貼り紙を出すことにしたそうです。
「私は映画を見ていないので、よくわかりませんが、窓際の閲覧席や郷土資料のコーナーが人気のようです」と堀さん。
ルールを守れば館内を撮影できる点については少し意外に感じますが、「書いてある内容は、以前からの規則を再確認してもらうためのもので、今回だけの対応というわけではないですし、他の図書館でも同様のところが多いと思います」とのこと。
軟らかい文章で、図書館の言い間違い例や、SNSの宣伝をしていることについては「『こうしてください』『こうしないでください』ばかりだと、怖い感じになると思ったので」と話します。
話題になる取り組みについて、堀さんはこう話します。
「規則のこともそうですが、図書館について知られていないことって、いっぱいあると思うんです。そういうことを上手にお伝えして、もっと利用していただきたいと考えています」
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