話題
今回は逆戻り? 年賀ハガキの鶏がタマゴに 影にこっそり仕込み文字
ここ数年の年賀はがきは、12年前の干支デザインのその後を描いたようなつくりになっていましたが、来年分は少し様子が違います。
話題
ここ数年の年賀はがきは、12年前の干支デザインのその後を描いたようなつくりになっていましたが、来年分は少し様子が違います。
ヒツジがセーターを編み上げたり、温泉に入るサルに小ザルが連れ添っていたり……。ここ数年の年賀はがきは、12年前の干支デザインのその後を描いたようなつくりになっていましたが、来年分は少し様子が違います。酉年だった2005年はニワトリが鳴いている絵柄でしたが、12年後の2017年は卵が描かれています。子どもを産んだのか、もしくは卵に戻ったのか。よく見ると、卵の影の部分にちょっとした仕掛けがあります。
先月31日に日本郵便が発表した2017年用の年賀はがき。11月1日発売予定で、当初発行枚数は前年より5.6%少ない28億5329万枚。6年連続で前年を下回るそうです。
30億枚を下回るのは1983年以来34年ぶりで、メールやSNSの普及で若年層を中心に「年賀状離れ」が続いていることが影響しているといわれています。
そんななか、エヴァンゲリオンやスター・ウォーズ、ふなっしーといったキャラクターものなど多くの種類をそろえて、利用増を狙っています。
そんな年賀はがきですが、ここ数年、毎回話題になるのが干支のイラストです。
2003年はヒツジが編み物をしていましたが、12年後の2015年はマフラーを巻いた姿に。2004年は温泉につかっている1匹のサルだったのが、2016年は親子のような2匹のサルに。12年前のイラストのその後を、わかりやすく描いたような展開が続いていました。
先日発表された2017年の年賀はがき(寄附金付絵入り)に描かれているのは「卵」。12年前のイラストはニワトリだったので、卵に戻ったということなのでしょうか? それとも卵を産んだのか? もしくは「ニワトリが先か、卵が先か」の論争が何か関係しているのでしょうか?
この変化について、郵便制度の研究などをしている「公益財団法人 日本郵趣協会」がツイッターに比較画像を投稿すると、多くの人が反応。「あれ、卵に戻っているんですか?」「Twitterのアイコンみたい」といった声が上がっています。
今年の卵は何を意図しているのか? 日本郵便に聞くと「みなさまに想像していただき、楽しんでもらえればと思います」との回答で、詳しくは教えてもらえませんでした。
例年の流れとは違いますが、実はこの卵にはちょっとした仕掛けが隠されています。卵の影の部分にマイクロ文字で「あけましておめでとうございます」と書かれているのです。マイクロ文字は、肉眼で確認できないほど微細な文字で、お札の偽造防止策としても使われています。
こうした細かい仕掛けについて、日本郵趣協会では「手紙離れのいわれる昨今、このようなユーモアを歓迎したいと考えます。マイクロ文字もユーモアの一種で、コレクターには大いに喜ばれると思います」と話します。
1/40枚