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「今を戦前にさせない」 原爆の日、中国放送がラテ欄に忍ばせた決意
広島での原爆投下から71年となる6日。地元の中国放送(RCC)が、朝刊ラテ欄の「縦読み」に込めた隠しメッセージは「今を戦前にさせない」。首位独走のお祭り気分と一線を画したこの言葉には、被爆地の声を伝え続ける地元メディアの矜持が込められていました。
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広島での原爆投下から71年となる6日。地元の中国放送(RCC)が、朝刊ラテ欄の「縦読み」に込めた隠しメッセージは「今を戦前にさせない」。首位独走のお祭り気分と一線を画したこの言葉には、被爆地の声を伝え続ける地元メディアの矜持が込められていました。
広島での原爆投下から71年となる6日。同県内で配られた朝刊のテレビ番組表(ラテ欄)には、地元の中国放送(RCC)がナイター中継する、プロ野球・広島カープの対巨人戦の放送内容が載っています。広島にとって特別なこの日、「縦読み」に仕込まれた隠しメッセージは「今を戦前にさせない」。首位独走のお祭り気分と一線を画したこの言葉には、被爆地の声を伝え続ける地元メディアの矜持が込められていました。
地元チームのスポーツ中継を担うテレビ局がファンを時折ほっこりさせる、ダジャレや自虐ジョークをちりばめたラテ欄の縦読みメッセージ。
ですが、8月6日にRCCがカープ戦を中継する際には、ガラッと趣向が変わります。
「原爆の日」にちなみ、「カープ応援できる平和に感謝」(2014年)、「86を次世代に伝える」(15年)といったように、戦争と平和への思いが込められます。
そして、カープがセ・リーグ首位を独走する今年。25年ぶりの優勝に期待が高まるさなかの縦読みは意外にも、例年にも増して強い決意をうかがわせる言葉でした。
よく読むと、そもそも放送内容の文章自体が、平和を希求する熱い思いに満ちています。
この文章を作ったのは、同社スポーツ部のテレビ中継プロデューサー、松本清孝さん(40)。
シンプルながら力強いこの言葉に松本さんが込めた思いとは? ウィズニュースの取材に、次のようなコメントを寄せています。
RCCの主催でもある本拠マツダスタジアムでの6日の試合は、「ピースナイター2016」と銘打って、赤と緑のポスターを観客が掲げて平和を訴える演出や選手による折り鶴の展示、追悼行事の中継などの企画があります。
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