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世界一人気の絵文字は「笑い泣き」 今や共通語…ツイッター発表
今では世界共通語となった「emoji」。ツイッター上で最も使われている絵文字は「笑い泣き」でした。コーヒーの絵文字よりもビールが人気で、「見猿・聞か猿・言わ猿」のうち、一番使われたのは「見猿」。意外な「emoji」の使われ方が明らかになりました。
調査結果は「World Emoji Day」になっている7月17日に合わせて、ツイッター社が発表しました。
「顔部門(FACES)」では「笑い泣き」の次に「ハート目」が入り、3位は「大泣き」でした。ちなみに日本で一番使われている絵文字は「大泣き」でした。
「手のジェスチャー(HANDS)」部門では「普通の拍手」が1位、「合掌拍手」が2位、「OKサイン」は3位でした。
「食べ物(FOODS)」部門で一番多く使われていたのは「ケーキ」。2位は「ピザ」、3位は「イチゴ」でした。
日本発祥の絵文字は「emoji」として、世界中に広まっています。
2015年、アメリカを代表する英語辞書メリアム・ウェブスターが「emoji」を収録しています。2015年春には、オバマ米大統領が安倍晋三首相を歓迎した式典で、米国の若者が好きな日本のものは「カラオケ、アニメ、エモジ」と日本語で紹介したことが話題を呼びました。
世界で最大の英語辞典であるオックスフォード英語辞典は2015年、「今年の単語大賞(ワード・オブ・ザ・イヤー)」に「emoji」を選んでいます。
ゼネラル・モーターズ(GM)は、セダン「シボレー・クルーズ」の新型モデルの広告に「emoji」を活用。ニューヨークのど真ん中、世界で知られる繁華街「タイムズ・スクエア」の巨大なスクリーンに、顔の表情をデザインしたかわいい絵文字を登場させました。
日本では、携帯電話の普及に伴って1990年代の後半から絵文字が使われていました。アメリカで絵文字が多用されるようになったのは、ここ1年ほどのこと。それまでは携帯メールでも「カッコ」や「コロン」を組み合わせて顔文字などをつくるのが一般的でした。
約5年前にアップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」の辞書に絵文字が取り入れられ、じわりと広がりました。
「emoji」に注目が集まるのは「ミレニアルズ」と呼ばれる若者をターゲットにしたい企業の狙いがあると言われています。
絵文字をデザインして提供をする会社を経営するオリバー・カミロ氏は朝日新聞の取材に「ネット上では企業などの広告があふれていて、利用者はそれにうんざりしているが、絵文字だと押しつけがましくなく、自然に受け入れられる部分がある。米国ではもっと普及するのではないか」と話しています。
発祥の国としては、ちょっと誇らしい気分になりますが、「emojiは日本生まれ」と認識しているかは微妙です。「emotion(感情)」から派生して生まれた言葉だと思っている人も多いようです。
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