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東京五輪ボランティアはブラック? 募集条件「案」にツイッター反応
その内容とは。
4年後の東京五輪・パラリンピックを支えるのに欠かせないのが、大会ボランティアの存在です。そのボランティアに求める要件の素案が4日、明らかになりました。その内容にツイッターでは「ブラックすぎ」「絶対にやりたくない」……。「東京五輪ボランティア」がトレンド入りする事態になりました。どんな内容なのでしょうか。
大会組織委員会のホームページによると、募集する大会ボランティアは約8万人。競技会場や選手村などで観客サポートやメディアサポートなどをします。大会組織委によると、4日に開かれたメディア委員会で「望まれる要件」として、次のような募集要件が例として出されたそうです。
1:「コミュニケーション能力がある」
2:「外国語が話せる」
3:「1日8時間、10日間以上できる」
4:「採用面接や3段階の研修を受けられる」
5:「20年4月1日時点で18歳以上」
6:「競技の知識があるか、観戦経験がある」
7:「ボランティアの経験がある」
語学力に加え、拘束される時間などについて、ツイッター上では「条件ハイスペックすぎる」「ハードル高い」。さらに、宿泊や交通費は自己負担とされており、「ブラックバイトよりも待遇が悪い」「普通に雇ったら」などと意見が上がっています。
一方、「東京五輪ボランティア、仕事を考えると要求として高すぎるとは思えない」「ロンドン、リオとだいたい同じ」などのツイートもありました。
組織委によると、今回の素案はロンドン・リオ五輪などの大会を参考に組織委が作成。「あくまでひな型、たたき台であって、これで確定するわけではない」としています。
4日の委員会出席者からも、「働いている人たちにとっては参加が難しい」「証明書の発行やインセンティブになる制度を」などといった意見があり、今後検討していくということです。
大会ボランティアの募集は2018年夏ごろから始まる予定です。組織委の担当者は「皆さんに参加していただけるような要件を、これから2年かけて決めていきたい」と話しています。
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