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コラム

戻ってきた「何でも券」…〝30秒で泣ける〟漫画作者が描く母と息子

ツイッターで「30秒で泣ける」と話題になった漫画の作者・吉谷光平さんが、母と息子の関係について描きました。

戻ってきた「何でも券」…〝30秒で泣ける〟漫画作者が描く母と息子=漫画は吉谷光平さん作
戻ってきた「何でも券」…〝30秒で泣ける〟漫画作者が描く母と息子=漫画は吉谷光平さん作

 むかし自分が母の誕生日にあげた「何でも券」。その意外な使われ方とは――。ツイッターで「30秒で泣ける」と話題になった漫画の作者、吉谷光平さんが、母と息子の関係について描きました。

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「なんでもけん」
「なんでもけん」
 北海道に住む18歳の男性。昨年まで高校でバスケットボールに打ち込む日々を過ごしていました。今から1年前、大会前に母から渡されたポチ袋。開会式の前にこっそり開けると、中には、むかし自分が母の誕生日にあげた「何でも券」が入っていて、「最後までしっかり動けますように」と書かれていました。
「なんでもけん」
「なんでもけん」
 「いつか使おうと思っていたんですが、機会がなくて神棚に置いてあったんです」と話す母。息子がケガ続きで最後まで走りきれず、コート内で悔しそうな表情をしていたのを何度か見かけていました。最後の大会で思う存分走ってほしいという思いを込めて書き、手渡したそうです。
「なんでもけん」
「なんでもけん」
 息子は、感謝の言葉を直接母に伝えていませんでした。それから1年がたち、自分のツイッターに「何でも券」の画像をつけて投稿すると、多くの人から「いい話すぎる」「泣きそうになった」と多くの反響が寄せられました。
「なんでもけん」
「なんでもけん」
 息子は照れくさそうに、こう話します。「ここまでバスケやってこれたのはお母さんのおかげ。『ありがとう』って思ってます。でも、『なんでもけん』は他にも数枚あると思うので、次はどんな使われ方をするのか、ちょっと心配です」
「なんでもけん」
「なんでもけん」

 【よしたに・こうへい】 26歳の漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。現在は月刊ヤングマガジンで「ナナメにナナミちゃん」を連載中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。

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