話題
防災ヘルメット、役立つけど置いとけない…それなら日用品と兼用に!
いざという時に頭を守ってくれるヘルメット。その重要さは理解していても、見た目の問題から手に取れる範囲に置いておけないのが欠点でした。
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いざという時に頭を守ってくれるヘルメット。その重要さは理解していても、見た目の問題から手に取れる範囲に置いておけないのが欠点でした。
いざという時に頭を守ってくれるヘルメット。その重要さは理解していても、見た目の問題から手に取れる範囲に置いておけないのが欠点でした。そこで、普段は鉢植えやランプシェードとして使える商品を研究したり、本棚に収納できる商品を販売したりと、試行錯誤しているメーカーがあります。
ヘルメットメーカーの谷沢製作所(本社・東京都中央区)が今年3月11日に発表した「+metPROJECT」。普段は観葉植物の鉢植えとなる防災ヘルメット「POT」、ランプシェードになる「LAMP」の2種類の試作品を公開しました。
言われるまでヘルメットと分からないデザイン性にこだわったというPOTと、いざという時にシェード部分がヘルメットに、ランプ部分が懐中電灯に早変わりするLAMP。
防災グッズがホームセンターだけではなく、インテリアショップや雑貨店の店頭に置かれることを想定したそうです。
このプロジェクトのきっかけは、2011年3月11日の東日本大震災でした。
社員有志が被災地に行った際、防災ヘルメットをちゃんと備えている家庭でも、物置や棚の奥など、いざという時に取り出しにくい場所に置いてあったことに気づきました。
それから5年。改めて防災への意識を呼びかけようと、防災ヘルメットを手に届く場所に備える大切さと、そのためのアイデアを伝えるためのプロジェクトだそうです。
これらの試作品は、国家検定に合格するために軽量化などの課題があるため、現時点では実用化されていないそうです。
試作品とは別に、身近な場所に置いてもらう工夫として「クルボ」という商品も販売しています。
頭頂部がクルッと回転することで、A4サイズの箱にいれたまま本棚や引き出しに収納できるもので、こちらは国家検定にも合格しています。
広報担当者は「ヘルメットというと産業用のイメージが強いかもしれませんが、災害時に命を守る最先端の商品として普及させたいと考えています」と話します。
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