話題
「子宮の中の人たち」が書籍化 笑いと共感呼んだブログ著者に聞く
妊娠中の体の中の様子を漫画にして話題になった人気ブログが本として出版されます。
話題
妊娠中の体の中の様子を漫画にして話題になった人気ブログが本として出版されます。
「腎臓完成! 納品です!!」「脊髄(せきずい)が遅れてる!? 何故報告しなかった!! 流産ナメてんのか」。妊娠中の体の中の様子を漫画にして話題になった人気ブログが本になり、本日30日に発売されました。著者のEMIさんが、自分自身の妊娠から出産までをリアルタイムに発信してきた内容をまとめたものです。産後1カ月でのスピード出版で、発売前に重版が決まるなど話題になっています。EMIさんに話を聞きました。
KADOKAWAブランドの一つである「エンターブレイン」のホビー書籍編集部から出版される「子宮の中の人たち リアルタイム妊娠まんが」。妊娠を知ったときの衝撃、パートナーとのケンカや家出、体に起こった変化など、妊娠中の日々をつづったリアルタイムなブログをもとに書籍化されました。
人気ブログだったこともあり、複数の会社からオファーがあったそうです。発売前からAmazonやネット書店で注文が殺到し、2回にわたって初版部数を上方修正。さらに部数確定後も人気は高まり、発売前にもかかわらず重版が決まったそうです。
書籍化を依頼した理由について、担当編集者の岡本真一さんは、こう話します。
「どこか神秘的ムード漂う『妊娠』という一大事業を支えているのが、実は世俗感あふれる子宮の中の人たちというところが意外でした。そして子宮の中の人たちが頑張っているんだけど、EMIさん自身はぼーっとしているギャップが面白かったです。これは普通の妊娠まんがではない、サイエンスコミックとしての魅力も持ち備えていることが、自分のアンテナにひっかかったんだと思います」
EMIさんが出産したのは4月23日で、約1カ月後のスピード出版。EMIさんは育児をしながら5月中旬ごろまで作業をしていたそうです。
この点について岡本さんは「リアルタイムに発信しているものをタイムラグをなるべく少なくして、できるだけ早く読者へ届けたいというEMIさんの意向もありました。もし、非常事態が発生したら延期せざるを得ない状況になっていたと思います」と話します。
妊娠から出産までの過程をリアルタイムで知らせる方法として、なぜ漫画を選んだのか? EMIさんに話を聞きました。
――妊娠から出産までを逐一、漫画にした理由は
「落書きをしていたら旦那さんに『そういうのツイッターとかに上げてみれば?』と言われて、ただの絵じゃつまらないから漫画にしてみました。当時妊娠したばかりだったので、妊娠ネタになりました。日記感覚で、その日に起こった出来事を漫画にする気分でした」
――「ニコニコ生放送」などで配信もされていますが、違いは
「漫画のほうがちょっと考える時間があることです」
――漫画はツイッターとブログと一緒にアップされていたのでしょうか
「最初の頃はツイッターに上げてたのを、ついでにブログに上げていました。そのうち同時に上げるようになりました。どちらがメインというのは無いです」
――これまでに漫画を描いたことは
「これがはじめてです」
――子宮の中の人が登場したり、夫との関係を描いたり、いろいろなバリエーションがありますが、最も気に入っている漫画は
「子宮の中の人たちを最初に描いたやつです。世界観がめちゃくちゃな感じが好きでした」
――妊娠中に漫画を描くのは、かなり大変な作業だと思いますが
「1ページ20分くらいの一発描きなので作業は大変では無かったですが、つわり時期は描くのが辛かったです。ネタは日々起こることを描くだけなので、苦労は無かったです」
――今回の漫画を描く中で、自分のなかで変わったことは
「とりあえずで描くって大事だな、と思うようになりました」
――母になって変わったことはありますか
「子どもが苦手でしたが子どもが好きになりました」
――発売前から増刷が決まっていることについて感想は
「ぜんぜん予想してなかったので、びっくりしています」
――現在妊娠中、またはこれからという人に向けてメッセージをお願いします
「頑張って下さい!」
――夫の竜人さんへのメッセージは
「これからもよろしくお願いします」
――これからの活動予定は
「とりあえずで動くこと、を大事にしたいです」
――今後、育児編の漫画を執筆する予定はありますか
「どうしようかな……決めてないんです」
1/30枚