お金と仕事
「スライスチーズみたいな生チョコ」全国発売へ ブルボンが特許出願
ブルボンが開発した〝スライスチーズみたいな生チョコレート〟が、3月1日から全国発売されます。
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ブルボンが開発した〝スライスチーズみたいな生チョコレート〟が、3月1日から全国発売されます。
ルマンドなどのお菓子で知られる「ブルボン」(本社・新潟県柏崎市)。そんな会社が開発した〝スライスチーズみたいな生チョコレート〟が、3月1日から全国発売されます。関東での先行販売が好評なことを受けての決断です。トーストにのせたり、フルーツに巻いたり、新しいチョコレートの提案ですが、なぜこのような商品を企画したのか? 開発までの苦労などをブルボンに聞きました。
商品名はストレートに「スライス生チョコレート」。独自技術で生チョコレートを厚さ2mmのスライスタイプにしたもので、生クリームのコクと濃厚なチョコレート感を楽しめる点が売りです。
フィルムをはがしてスライスチーズのようにパンにのせて食べたり、フルーツに巻いて生チョコフルーツにしたり、型で抜いておしゃれにアレンジしたり。通常のチョコに比べて色々な用途が期待できます。
昨秋から関東地方で先行販売が始まると、その形状や用途の広さがネット上で話題となり、海外からも問い合わせが来たそうです。
なぜブルボンは、このような商品を企画したのか? 担当者に話を聞きました。
――なぜチョコをスライスにしようと思ったのですか
「お菓子は、それ自体が持っているおいしさや楽しさに加え、会話が弾んだり、心を和ませたり、エンターテインメント性とコミュニケーショングッズとしての側面があります。おいしく、楽しく、一緒の時間を演出する商品のご提案を検討する中で、マルチスタイルスイーツを構想しました」
――スライスしたことによるメリットを教えて下さい。
「フィルムをはがして、スライスチーズのように手軽にお召し上がりいただけるほか、そのままパンなどにのせて食べたり、フルーツに巻いて生チョコフルーツパーティー、型で抜いておしゃれでおいしいレシピにアレンジしたり、色々な用途で食シーンが広がります」
――技術的に難しかった点は
「個装フィルムからきれいにはがれるようなチョコレートに仕上げることと、生チョコレートのため、衛生面の確保に時間を費やしました」
――特許出願中とありますが
「生地の『やわらかさ』や、フィルムをはがして取り出す際に『くっつかない』ための配合や製法に関する特許を出願しています」
――こんな食べ方がオススメというものがあれば、いくつか教えて下さい。
「弊社ホームページで簡単アレンジレシピを紹介しています。一例として、パンのレシピでは、バナナをスライス生チョコレートとパンで巻いた『くるくるチョコバナナロール』、スイーツのレシピでは、クレープにスライス生チョコレートと生クリーム、フルーツをのせて包んだ『フルーツチョコクレープ』などです」
――海外展開の予定はありますか?
「お客様の口コミやSNSなどを通じて海外でも話題が広がっていると聞いており、海外メディアからのお問い合わせもありました。要冷蔵の商品であることなどから、現時点では海外での販売は予定していません」
――ブルボンにとって異色の商品なのでしょうか?
「アルフォートミニチョコレートやトリュフチョコレート、プチビットチョコレートなどのチョコレート商品を展開しており、冬期には生チョコレートの販売も以前から行っていますが、スライスの形態としてのチョコレートのご提案は初めてです」
――ユーザーにメッセージをお願いします。
「『のせて』『巻いて』『包んで』『型を抜いて』などアレンジがいろいろできる新感覚チョコレートで、いろいろな食シーンをお楽しみいただきたいと思います」
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