IT・科学
ママの共感続々、怒りのデスメタル動画 家族の一言で優しい顔が一変
180年以上の伝統があるオランダのココアブランド「バンホーテン」。そんな商品の紹介動画が話題になっています
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180年以上の伝統があるオランダのココアブランド「バンホーテン」。そんな商品の紹介動画が話題になっています
180年以上の伝統があるオランダのココアブランド「バンホーテン」。そんな商品の紹介動画が、母親たちを中心に共感を集めています。何もしない夫、息子の逆ギレ、連絡もせずに夕飯を食べて帰ってくる娘。イラッとする日常の一コマで突如としてデスメタルバンドのボーカルに変身し、怒りのシャウトを繰り広げる内容です。ツイッターなどでは「ママの気持ちがよくわかる」「私のことかと思った」「CMとは思えない」といった声が上がっています。商品イメージとかけ離れた動画をつくった狙いについて、販売元の片岡物産に話を聞きました。
昨年末に公開された動画は、「二度寝篇」「メイド篇」「深夜帰宅篇」の3種類。
「二度寝篇」では、キッチンで出来上がったお弁当を包んでいると、息子が靴を履きながら「なんで起こしてくれないんだよ!」と逆ギレ。
「メイド篇」では、キッチンでお皿を洗っていると電話が鳴ります。電話機の横にいる夫は出ようともせず、新聞を読みながら一言「電話だよ」。
「深夜帰宅篇」では、娘の好物のエビフライを作って待っていたら、深夜に帰宅。そっけなく階段を上りながら「食べてきたー」と部屋に直行。
いずれも、怒りを抑えられなくなったママがデスメタルバンドのボーカルに変身し、怒りのシャウトを繰り広げます。
バンホーテンの商品イメージとかけ離れたデスメタル動画ですが、いずれも最後はちゃんと、「なぁーんてね」というセリフとともにココアを飲みながら一息ついている場面に戻ります。
これらの動画について、ネット上では母親を中心に共感の声が上がっています。
「私のことかと思った」
「CMとは思えない」
「馬鹿なことを全力でやるスタンス大好き」
「いつもはうっとうしく感じるYouTube広告をこんなに何度も見たくなって好評価までしてしまったのは初めて」
「面白くて見てたはずなのに全部見終わった頃にお母さんの気持ちを考えると泣けてきました」
なぜ、こんな動画を企画したのか? 片岡物産の担当者に話を聞きました。
――このCMを思いついたきっかけを教えて下さい
「ターゲットの40代主婦を対象にした事前の調査で、ママが夫や子どもにちょっとしたストレスを感じているということが分かりました。そんな日々のプチストレスを甘いココアで癒すというコンセプトから、意外性のあるストーリーが生まれました」
――二度寝、メイド、深夜帰宅というテーマはどうやって決めたのですか?
「アンケート結果とは直接関係はありません。分かりやすさとコミカルさのバランスを考えてテーマを決めました。METALシーンは頭の中の世界なので、アニメーションやCGを駆使してコミカルにし、あまりリアルな方向にならないようにしました」
――CMで伝えたいことや、企画の狙いを教えてください。
「家事や育児に追われ毎日を慌ただしく頑張っている日本中のママに、バンホーテンミルクココアでリラックスして笑顔を取り戻してもらいたいと思います」
◇ ◇ ◇
ママ役を演じた女性は伊勢佳世さん。絶唱しているように見えますが、歌声は他の人の声を使っているそうです。ちなみに、後ろで演奏しているのは「barbariancherry」という本物のデスメタルバンドです。
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