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髭男爵ひぐち君、なぜ今、ワインエキスパートに?「相方忙しくて…」
髭男爵のひぐち君がワインの専門家の証「ワインエキスパート」に合格しました。芸歴16年の今、なぜ? ワインにかける思いを聞きました。
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髭男爵のひぐち君がワインの専門家の証「ワインエキスパート」に合格しました。芸歴16年の今、なぜ? ワインにかける思いを聞きました。
ワインを掲げる芸で知られるお笑いコンビ・髭男爵(ひげだんしゃく)。山田ルイ53世さんとコンビを組む、ひぐち君がワインの専門家の証「ワインエキスパート」に合格しました。ワインのイベントに招かれても「よくわからないまま」感想を述べていたというひぐち君。一念発起して仕事をしながら猛勉強をしました。芸歴16年の今、なぜ? ワインにかける思いを聞きました。
「ルネッサーンス」というかけ声とともに登場、貴族(山田さん)と召使い(ひぐち君)という設定で、ネタを繰り広げます。欠かせない小道具がワイングラスです。コントの最中、2人はずっとワイングラスを掲げるのが定番のスタイルになっています。
そんな芸風ですが、実はワインの知識はゼロでした。「ボージョレ・ヌーボーのイベントに出ても、『今年は重めの味ですね』とか、適当なことを言って失笑を買っていました…」。
「ワインエキスパート」は筆記試験とテイスティングの実技がある難関試験です。なぜそんな挑戦をする気になったのか。「実は、男爵さん(山田さん)がラジオで3本レギュラーを持っていて、今年は本まで書いて忙しくなって。相方の私に時間ができちゃったんです」
新たな芸風の開拓にもつながるとにらんだひぐち君は、今年の3月から勉強を開始しました。
「何の知識もない中でのスタートでしたから、最初に過去問を見た時は『正直、ムリ!』と思いましたよ」
それでも時間はあったひぐち君。勉強を続けると、だんだんとのめり込んでいきました。
「同じブドウの品種でも、産地によって味が違うんです。知らなかったことがわかるのが面白くなりましたね。もう、最後は人生で一番、勉強したってくらい熱中しました」
猛勉強のかいあって、筆記の一次試験を突破。しかし、立ちはだかったのがテイスティングでした。
「これだけはいくら勉強しても、わからない。仕事に行く前も試飲していました。飲まないで香りだけを確かめるんですけど、ワインって2、3日で香りが変わってしまうんです。だから何本も買わないといけなくて。けっこうな出費でした…」
来る日も来る日もテイスティングを繰り返したひぐち君。「突然、降りてくるんです。『これが黒こしょうだ!』って。二次試験の一週間前でしたよ」
見事、二次試験も合格。晴れて「ワインエキスパート」になったのは11月のことでした。しゃべりが本業でもあるひぐち君。嫌み無くワインの知識を披露するコツを聞くと……。
「なるべく味の違いが出やすいワインをグラスで複数頼むんです。それで飲み比べた時、さりげなく樽の違いだったり、土の違いだったりを伝える。一方的にしゃべるのではない形に持っていくと、盛り上がりますよ」
「最近はコンビニでも手頃なワインが売っています。狙い目はオーストラリアなどが産地のもの。同じ品種でもフランス産より安くておいしいボトルに出会えます」
勉強のコツについて「ツイッターで試験勉強をしていることを、あえて公表したり、1次試験合格も発表して退路を断ったり。自分を追い詰めて勉強をしたのが、よかったのかもしれません」と語るひぐち君。
気になる相方、山田さんからは「ワインの勉強するより、お笑いの勉強したら?」との突っ込みが返ってきたとか。
それでも、山田さんが出演する番組などでは、ひぐち君がワインエキスパートの資格を取ったことを紹介しているそうです。
相方のさりげない心配りにひぐち君は「これでワイン関係の仕事が増えるといいんですが……」と話していました。
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