IT・科学
インスタの巨大グループ「#ザ壁部」 投稿6万5千、ひたすら「壁」
「#ザ壁部」は、インスタ上のハッシュタグが生まれたグループです。今では6万5千枚の写真が投稿されています。その魅力とは? 部長に聞きました。
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「#ザ壁部」は、インスタ上のハッシュタグが生まれたグループです。今では6万5千枚の写真が投稿されています。その魅力とは? 部長に聞きました。
世界中でユーザーが4億人をこえたインスタグラム。特徴の一つが、写真にハッシュタグをつけてつながるコミュニティです。「#ザ壁部」は、インスタ上のハッシュタグから生まれたグループです。今までに投稿された数は6万5千枚。休日にはリアル撮影会も開いています。ひたすら「壁」を写す魅力とは何か? 「#ザ壁部」を作った部長のka_naiさんに聞きました。
休日の昼間、東京ビッグサイトにカメラを下げた人が集まってきます。年齢も性別も様々な約20人。「壁」の写真を投稿するインスタ上のグループ「#ザ壁部」の撮影会です。
「#ザ壁部」生みの親のka_naiさんは、普段、デザイン関係の仕事をしています。「テーマがあると自分が写真を撮りやすいと思ったんです。それも『空』とか『花』のようなありふれたものではなく、新しい視点を発信したかった」と話します。
「#ザ壁部」のメンバーを結びつけるのがハッシュタグです。「#」の後にキーワードをつけると、同じキーワードをつけた写真をすぐに探せます。その機能を使って、インスタ上で部活のようなグループを作り、実際に集まって撮影会をしているのです。
ka_naiさんが「#ザ壁部」を考えたのは約5年前のこと。写真につけて投稿すると、参加者がどんどん増えていきました。
風景を「壁」で切り取るセンスは、瞬く間に人気となり、今では世界中の6万5千枚の写真に同じハッシュタグがついています。
「一生懸命やる必要はないと思う。カメラに詳しくなくたっていい」とka_naiさん。「普段見ている光景が違って見えたり、写真の加工で個性を出したり。インスタを始めてから、今までなんとなく見ていたものが魅力的な被写体に見えてきた」
撮影会に集まったメンバーは、アカウント名で呼び合います。「社会人になって、仕事以外の知り合いをつくる機会なんて、そんなにないでしょ」とka_naiさん。おそろいのステッカーを帽子や服につけ、写真を撮り合う。まさに部活。
撮影会の後は、たいていみんなで飲みに行くそうです。「インスタと普段の仕事では別の人格があると思う。共通の世界観を持っているからでしょうか、飲み会はすっごく盛り上がりますよ」
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