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エヴァ30周年展が六本木で開幕 巨大初号機フィギュアがお出迎え

「ALL OF EVANGELION」始まりました

エントランスで出迎えてくれる初号機の巨大フィギュア
エントランスで出迎えてくれる初号機の巨大フィギュア

目次

1995年にテレビアニメから始まった「エヴァンゲリオン」。そのシリーズを総ざらいする30周年記念展「ALL OF EVANGELION」が始まりました。1月12日まで東京・六本木ヒルズ森タワーの東京シティービューにて開かれます。多数の原画やセル画のほか、声優陣のオーディション音声までも公開される大盤振る舞いの展示です。(朝日新聞withnews編集部・川村さくら)

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初号機、東京にあらわる

28歳の私はエヴァより後に誕生しましたが、アニメに目覚めた中高時代、友人たちとともにばっちりエヴァを「履修」しました。

うきうきで到着したのは、52階という高層階に位置する会場。

エントランスは全面ガラス張りの展望台でもあり、東京タワーが立つ都心を一望できます。

初号機の足元には東京タワーも見える
初号機の足元には東京タワーも見える

中央では、いままさに空から降り立ったようなエヴァンゲリオン初号機の巨大フィギュアが出迎えてくれます。

「初号機、東京にあらわる」といった様相で、一気にテンションが上がります。日没後にはライトアップされるそうです。

手仕事のお宝資料

エントランスを抜けると展示ゾーンに入り、序章から第1~4章までに分かれています。

序章ではテレビシリーズと「シト新生」などの劇場版からなる「新世紀エヴァンゲリオン」制作時の設定資料、第1章では約270点のセル画を見ることができます。

キャラクターデザインの設定資料
キャラクターデザインの設定資料

葛城ミサトの部屋の設定資料には「がさつな女」など書き込みがあり、アニメーターが手書きで残した作品へのイメージを読み込むのも楽しいです。

セル画は加水分解という現象で時間とともに劣化してしまうそうで、展示されているのは庵野秀明監督が中心となり設立したNPO法人「アニメ特撮アーカイブ機構」が専用の施設で保管していたものです。

デジタル化以前、アニメーターの方々が手仕事で仕上げていたころのお宝資料には、つい1枚1枚見入ってしまいます。

貴重すぎるオーディション音声

第2章では声優三石琴乃さん演じる葛城ミサトのナレーションが印象的な予告映像が大画面で流れています。

さらに、ミサトに加えて綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレー、赤城リツコ、碇ゲンドウ役を務めた各声優たちのオーディションの際の音声が流れています。

オーディションの音声で残っているのはこの5人分だけなのだそうです。

30年以上前の、まだ役が決まる前のお声。あまりに貴重な音源でなかなか先に進めません…。

実際に作中で聞いていた声と違いがあるか、比べてみるのもおもしろいかもしれません。

進化と変わらないもの

第3章では新劇場版「:序」「:破」「:Q」の原画や、CG制作の過程を移した映像も並んでいます。

モーションキャプチャーなど、シリーズ開始後の時間の中で、アニメ制作の手法がものすごい進歩を遂げたことが感じられます。

「:Q」にて初登場した巨大な戦艦「AAAヴンダー」を360度から見た映像をホログラムで映した展示も迫力があります。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の資料
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の資料

最後となる第4章では、2021年に公開された「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の関係資料が展示されています。

設定資料や原画を眺めていると、いくら技術が進んでも、根幹にはアニメーター1人1人が描く1枚1枚があるのだとも思わされます。

福岡、岡山でも

30周年記念展「ALL OF EVANGELION」は、2026年1月24日~3月15日には福岡市科学館、2026年春には岡山でも開かれます。

30周年記念展「ALL OF EVANGELION」サイトはこちら

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