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フォルクスワーゲンの排ガス不正問題、気になる5車種はこれ!
独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が、米国で販売したディーゼルエンジン車に排ガス規制を不正に逃れるソフトウェアを搭載していた問題。ディーゼル車は日本国内には正規輸入されていませんが、ベース車自体は国内でもおなじみの5車種でした。
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独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が、米国で販売したディーゼルエンジン車に排ガス規制を不正に逃れるソフトウェアを搭載していた問題。ディーゼル車は日本国内には正規輸入されていませんが、ベース車自体は国内でもおなじみの5車種でした。
独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が、米国で販売したディーゼルエンジン車に排ガス規制を不正に逃れるソフトウェアを搭載していた問題。ディーゼル車は日本国内には正規輸入されていませんが、ベース車自体は国内でもおなじみの5車種です。量販モデルとして世界中で売られている、この5車種をおさらいしましょう。
米環境保護局(EPA)の発表によると、問題のソフトウェア搭載が発覚したのは、過去5年前後の間に生産・販売された次の5車種です。
VWの看板車種。昨年亡くなった自動車評論家の徳大寺有恒さんが、1976年に「間違いだらけのクルマ選び」(草思社)第1作でベタ褒めしたのも初代ゴルフでした。
現行の7代目は2012年、コストダウンを図りながら多車種展開が容易なモジュール型の新プラットフォーム「MQB」を用いた第一弾モデルとして登場。軽量化とねじれ剛性強化を低コストで両立させ、世界中のモータージャーナリストたちを驚かせました。
13―14年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを、輸入車として初めて受賞しています。
ナチス政権下でアドルフ・ヒトラーが唱えた「国民車構想」に従い、フェルディナント・ポルシェ博士によって設計された「カブト虫」こと初代ビートル。ナチスドイツの崩壊後も生産は継続し、世界中で愛されるロングセラー車になりました。
その丸みを帯びたボディーデザインを引き継ぎ、現代風にアレンジされた3代目は11年に登場。かつてはVWの代名詞と言えるぐらい有名だった「ビートル」ですが、現在は最量販車種の役割をゴルフに譲り、ファッショナブルな趣味グルマとして人気です。
小型の大衆車メーカーという印象が強いVWが、メルセデス・ベンツやBMWへの対抗も意識して生産を続ける中型セダン。代々シンプルで直線基調のボディーラインが特徴で、同じ車格のライバル車に比べて割安感が強いこともあって人気があります。8代目となる現行モデルは、高性能な衝突被害軽減ブレーキなど先進デバイスを多く取り入れています。
ゴルフにリアトランクが付いた4ドアセダン版です。パサートの弟分的な位置づけで、歴代モデルの中には日本向けに「ヴェント」「ボーラ」といった車名で売られたものもあります。使い勝手の良さやフォーマルな雰囲気が重宝するセダンですが、日本におけるセダンの不人気もあり、10年に投入された現行型は日本未発売のままです。
ゴルフとプラットフォームを共有する、VWグループの高級ブランドを支えるエントリーモデル。コンパクトな車体ながら四輪駆動の「クワトロ」を用意することで高性能をアピールし、価格が安いゴルフとの差別化を図っています。
これら5車種はいずれも、「TDI」エンジンと銘打ったVW自社開発の4気筒ディーゼルエンジンを積むモデルを用意。クリーンな排ガスと大トルク、低燃費を両立させた環境性能に優れたエンジンとしてPRし、欧州や米国で販売していました。
日本にはガソリンエンジン車のみが正規輸入され、このディーゼル車は未導入でしたが、今年9月に発売したプラグインハイブリッド車(PHV)であるゴルフGTEに続くエコカーとして、近い将来の導入が検討されていました。
しかし、一連の問題発覚を受けた米国でのディーゼル車の一部販売停止に続いて、日本導入についても中止や延期を余儀なくされるとみられています。
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