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閉店悲報、神保町・書泉ブックマート「サブカル史」アイドル・BL…

東京・神保町にある書店「書泉ブックマート」が9月末で閉店することが分かりました。コミックやラノベの品揃えが充実していて、アイドルのサイン会の舞台ともなってきた同店。ネットでは惜しむ声が広がっています。 

15年9月末での閉店が決まった書泉ブックマート=長谷川健撮影
15年9月末での閉店が決まった書泉ブックマート=長谷川健撮影

目次

 閉店が決まった、東京・神保町の書店「書泉ブックマート」。コミックやラノベ、サブカル雑誌などの充実した品揃えで知られ、一時期はアイドルのサイン会がひんぱんに開催されたことから「アイドルの聖地」との異名もとった同店。ネット上では悲しむ声が広がっています。「本の街」神保町で、異色の存在感を誇った本屋の歴史を振り返ります。

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1967年オープン サブカル路線で差別化

 書泉ブックマートは1967年7月にオープン。近接する本店「書泉グランデ」の系列店でしたが、そのブックマートの歩みはグランデとの差別化を図ってきた歴史でもありました。当初からプロレスやアイドルなどのサブカル系の品揃えが手厚く、コアなファンをの心をつかんできました。

15年9月末での閉店が決まった書泉ブックマート=長谷川健撮影
15年9月末での閉店が決まった書泉ブックマート=長谷川健撮影

2000年代「アイドルの聖地」へ

 運営会社によると、「アイドルの聖地」と言われるようになったのは00年代から。本店にはない試みとしてアイドルや女優のサイン会などを積極的に開催するようになりました。しかし、12年以降はアイドルのイベントの舞台は本店に移ります。今度はコミックやラノベに特化した専門書店を目指すようになりました。
 やがて本店に男性向けのコミックコーナーができると、さらに差別化を図ることになります。

2014年リニューアル BL・TLに特化

 それが14年10月の「女子向けリニューアルオープン」でした。「『少女コミック』、『ボーイズラブ作品』『ティーンズラブ作品』などに特化した充実の品揃えで、アニメ・コミック好きの女子に夢のような空間をお届けします」と当時のリリース資料にはあります。

最後は「女子の聖地」に

 地上4階の書泉ブックマート(地下1階は別店舗)。店舗案内を見ると確かに女性向けのサブカルゾーンが4階までぎっしりです。品揃えの充実ぶりはもちろん、ほかにも女子を魅了させるポイントが随所に。各階をつなぐ階段には、マンガ家やイラストレーターの「複製原画」が陳列されています。休憩スペースも用意されていて、気配りも感じます。「女子の皆様を全力でサポート」(リニューアル時の同店コメント)という意気込みが伝わってきます。

たくさんの複製原画やサインなどが展示されている=長谷川健撮影
たくさんの複製原画やサインなどが展示されている=長谷川健撮影

SNSで「悲報」が駆けめぐる

 ツイッターやフェイスブックでは閉店について「寂しすぎる」「ありがとうございました」などの書き込みが相次ぎました。




 漫画家も思い出を振り返っています。


 書泉ブックマート運営会社の担当者は「今後は書泉グランデに店舗を集約し、合理化を図る。9月中に閉店フェアを実施するが、詳しい内容は一切決まっていない」と話しています。

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