閉

閉

これフカボリしてほしい

リクエストする

閉

2015年08月05日

阿川弘之さん死去 「お前に人権はない」娘・佐和子さん育てたしつけ

  • 26143

阿川弘之さん(左)と娘の阿川佐和子さん

阿川弘之さん(左)と娘の阿川佐和子さん

出典: 朝日新聞

 小説家の阿川弘之さんが3日、亡くなりました。94歳でした。作家・エッセイストの阿川佐和子さんの父親で、その子育ては「この家に生まれたことが不幸なんだと思った」というほど厳しい家庭でした。

海軍大尉として帰国、提督三部作など手がける

 阿川さんは1920年に生まれました。東京帝大文学部国文学科を卒業し、海軍予備学生になります。終戦を中国で迎え、翌年、海軍大尉として帰国しました。小説「年年歳歳」を発表し、文壇にデビューします。『山本五十六』『米内光政』『井上成美』の提督三部作をはじめ、『春の城』『軍艦長門の生涯』など戦時下の人間像を描いた長編を多数手がけました。

 1999年10月の文化勲章受章時には「戦争のことがなかなか頭から離れなかった。海軍のなかで、命がけで戦争に反対した人のことを書きたかった」と話しています。

阿川弘之さん=2007年12月

阿川弘之さん=2007年12月

出典: 朝日新聞

一九二〇年(大正九年)生まれ。東京帝大文学部国文学科を卒業し、海軍予備学生になった。終戦を中国で迎え、翌年、海軍大尉として帰国。小説「年年歳歳」を発表し、文壇にデビューした。「戦争のことがなかなか頭から離れなかった。海軍のなかで、命がけで戦争に反対した人のことを書きたかった」その後も「山本五十六」など、戦争を背景にした作品を書いた。資料を読み解き、主人公の苦悩や決断、ゆたかな人間性を達意の文章で描き出した。

出典: 1999年10月27日:文化勲章に阿川弘之氏、文化功労者に團伊玖磨氏 喜びの声:朝日新聞紙面から

第三回海洋文学大賞(日本海事広報協会主催)特別賞を受けた作家の阿川弘之さん(七八)が、このほど開かれた贈賞式で、いったんは辞退を考えた旨を話した。「長年、海軍を舞台とする小説に取り組んできたが、いわゆる海洋文学とは違う」。海軍大尉として中国・漢口で敗戦を迎えた経験を持ち、『山本五十六』『米内光政』『井上成美』の提督三部作を始め、『春の城』『軍艦長門の生涯』など戦時下の人間像を描いた長編を多数手がけている。だが、「海の素晴らしさ、恐ろしさを書こうと思っても、それに見合う体験がなかった」という。

出典: 1999年8月12日:阿川弘之さん 「海洋大国日本、文学は少ない」(ひとこと):朝日新聞紙面から

留守電に「ビクッ」 厳しいしつけ

 娘の阿川佐和子さんは、幼い頃の思い出を「この家に生まれたことが不幸なんだと思った」と振り返っています。

 小学生のころ、自宅に友だちをたくさん呼んで誕生日会を開こうとしたら、「二度とこんなバカバカしい会をすることを許さん」と怒鳴られました。大人になってからも、留守電が入っていると「ビクッとする」。すぐ折り返し、通話中に仕事の関係者が来ても電話を切れませんでした。

 「お前に人権はない」と言われたこともあるそうです。経済的に自立して初めて意見が言えるようになる。その日まで頑張ろうと思い、仕事に全力を尽くしたそうです。

 厳しかった子供時代。叱られたくない、という思いが、作家・エッセイストとしての活躍につながったと、述べています。

阿川佐和子さん=2014年7月8日

阿川佐和子さん=2014年7月8日

出典: 朝日新聞

叱られたくない。意外なことに、子どものころからの、そんな思いが今の仕事につながっている。父は小説家の阿川弘之さん(93)。「この家に生まれたことが不幸なんだと思った」ほど厳しく、怖い父だった。今でも父から留守電が入っているとビクッとする。すぐ折り返し、通話中に仕事の関係者が来ても電話を切れない。著書でもエピソードを紹介している。小学生のころ、自宅に友だちをたくさん呼んで誕生日会を開こうとした。当日、来たのは2人。父は「二度とこんなバカバカしい会をすることを許さん」と怒鳴った。「子どものために親が必死になることをことごとく嫌う」父だった。「お前に人権はない」と言われたこともあるが、養われている以上、親子の関係はそういうものだと思っていた。経済的に自立して初めて意見が言えるようになる。その日まで頑張ろうと思っていた。

出典: 2014年8月3日:(Reライフ)叱られ磨いた、聞く力 阿川佐和子さんに聞く:朝日新聞紙面から

小説・童話…数々の名作

 1994年には、師を描いた評伝「志賀直哉」で野間文芸賞を受けた阿川さん。吉行淳之介、遠藤周作らと「第三の新人」と呼ばれました。

 小説だけでなく、古びた機関車が主人公の童話「きかんしゃやえもん」は児童文学のロングセラーとなっています。

阿川弘之さん=1965年2月、新宿で

阿川弘之さん=1965年2月、新宿で

出典: 朝日新聞

阿川弘之さん、大作家の日常 自宅でコンサート・伊勢湾を周遊…
前へ
【1967年12月】阿川弘之氏宅のコンサート。阿川夫人、作曲家の服部公一さんも交えて
次へ
出典:朝日新聞
1/14
前へ
次へ

Adsby Google
Adsby Google

あわせて読みたい

心が凍える「死ねばいいのに」 「涙を誘う猫マンガ」が描くいじめ
心が凍える「死ねばいいのに」 「涙を誘う猫マンガ」が描くいじめ
新潟県知事になる米山氏とは?
新潟県知事になる米山氏とは?
Q&A
漫画で「ダメママ」宣言 二ノ宮知子さん語...
漫画で「ダメママ」宣言 二ノ宮知子さん語...
亡き猫からの贈りもの 家族の再会綴った正月の投稿、ネットで話題に
亡き猫からの贈りもの 家族の再会綴った正月の投稿、ネットで話題に
北九州の新成人 「派手な衣装=式を妨害したい人」じゃなかった…!
北九州の新成人 「派手な衣装=式を妨害したい人」じゃなかった…!
「スーパー親」なんてあり得ない 〝30秒で...
「スーパー親」なんてあり得ない 〝30秒で...
ポール・マッカートニー来日 伝説のステージをお見逃しなく!
ポール・マッカートニー来日 伝説のステージをお見逃しなく!
PR
LINEで「休みます」はアリ?ナシ? サラリ...
LINEで「休みます」はアリ?ナシ? サラリ...
線路が燃えてる? いえ「融雪カンテラ」です 阪急電鉄の投稿に反響
線路が燃えてる? いえ「融雪カンテラ」です 阪急電鉄の投稿に反響
学校の授業でダンスやるのダサくない? 有...
学校の授業でダンスやるのダサくない? 有...
ヒット連発の医師作家・知念実希人さん 執筆中はまるでボクサー
ヒット連発の医師作家・知念実希人さん 執筆中はまるでボクサー
PR
最低のクリスマス、本当に寂しい理由は…「涙...
最低のクリスマス、本当に寂しい理由は…「涙...

人気

もっと見る