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ネットの話題

「開かずのチョコボール」、豪快な開け方祭りに しかもカンヅメまで

森永製菓から発売された「開かずのチョコボール」が話題になっています

「開かずのチョコボール」、失敗するとこうなる?
「開かずのチョコボール」、失敗するとこうなる?

目次


 発売から50年近くになるロングセラー菓子「チョコボール」。7日に発売された新商品「開かずのチョコボール」が話題になっています。通常、チョコボールといえば箱の上面にある「くちばし」といわれる部分から中身が取り出せるようになっていますが、この商品は違います。いくつかの選択肢の中から正解を捜さないと出せないようになっているのです。ネット上では箱をバラバラに破いて強引に取り出す画像が投稿されています。森永製菓は何のためにこんなに手の込んだことをしたのか? 詳しく聞きました。

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開かずのチョコボール
開かずのチョコボール

一部店舗では品切れ


 ツイッター上では、発売直後から画像の投稿が相次ぎました。開け口がわからず子どもかみまくった画像や、箱をバラバラに破いた画像など、かなり難易度が高いように見えます。




 こうした画像が話題になり「私も試したい」「欲しい」といった声が相次ぎ、一部店舗では品切れになるほどの人気のようです。


意外と簡単?


 記者も近くのスーパーで購入しました。まず、いつものくちばしを開くと「ざんねん!ほかのあけくちをさがしてね!」の文字。続いて正面中央の「あけくち?」と書かれたところを開くと、またも「ざんねん!ほかのあけくちをさがしてね!」。

くちばしを開くと「ざんねん!ほかのあけくちをさがしてね!」の文字
くちばしを開くと「ざんねん!ほかのあけくちをさがしてね!」の文字


 次に底面を見ると「ほかを開けてみたのか?真のあけくちはここではない!」と不正防止を狙ったかのような文言が。

底面を見ると「ほかを開けてみたのか?真のあけくちはここではない!」と不正防止を狙ったかのような文言
底面を見ると「ほかを開けてみたのか?真のあけくちはここではない!」と不正防止を狙ったかのような文言


 最後に正面にあるキョロちゃんのくちばしのあたりを開くと「おめでとう」の文字とともに開け口が出てきました。

正面にあるキョロちゃんのくちばしのあたりを開くと「おめでとう」の文字とともに開け口が出てきた
正面にあるキョロちゃんのくちばしのあたりを開くと「おめでとう」の文字とともに開け口が出てきた


 試して見ると開け口候補は3カ所しかないため、思いのほか簡単に開けることができました。ここまで手の込んだ商品を出した狙いは何なのか? 森永製菓の広報担当者に聞きました。

森永製菓に聞きました


 ――商品のトレードマークともいえるくちばしを隠した狙いを教えてください。

 「今回の企画は、おもちゃのカンヅメ『開かずのカンヅメ』と連動した企画です。チョコボールは、エンゼルがついているかも?と、食べる前からワクワク感がある商品です。開け口であり、エンゼルマークがついているかもしれない、くちばしに仕掛けをすることで、おいしさに加えて、楽しさも提供できればと考えました」

 ――おもちゃのカンヅメといえば、くちばしについているエンゼルマークの金1枚か、銀5枚でもらえる景品ですね。今回はどんなカンヅメなんですか?

 「体験型ゲームイベント『リアル脱出ゲーム』の企画・運営で著名なSCRAP監修のもとで制作した、『開けるまでの過程』も楽しめる、新しいタイプのおもちゃのカンヅメです」

開かずのカンヅメ
開かずのカンヅメ 出典: 森永製菓提供


 ――「開かない」にこだわった企画なんですね。

 「今回はワルキョロちゃんという新しいキャラクターが設定されていて、チョコボールもカンヅメも開けないようにしたという企画です。ホームページもワルキョロちゃんにより閉じられていて、謎を解かないと通常のページは見られないようにしています」

 ――ここまで手の込んだことをした狙いを教えてください。

 「チョコボールは発売より48年間、カンヅメキャンペーンを実施しています。子どもたちにとって『夢』や『欲しい』が詰まった企画です。ご愛顧いただいたみなさまには、よりいっそう楽しんでいただき、これからという方には、商品を知るきっかけになればという思いを込めました」

 ――ネット上で話題になっていることについては

 「たくさんの方が楽しんでいただけている様子で、うれしく感じています。おもしろおかしくネタにして楽しんでいただき、こちらが笑ったくらいです。お菓子の良さは、おいしく食べてほっと一息つくことで癒されることもありますが、コミュニケーションをとる手助けになるといった面もあります。そういった一助になっていることを大変うれしく思います」

 ◇ ◇ ◇

 ロングセラーは、そのおいしさだけでなく、こういった関心を高めるための企画に支えられているようです。


【豆知識】

 〈キョロちゃん〉 チョコボールのパッケージにキョロちゃんが登場したのは1967年。きっかけは、パッケージのシルエット。チョコボールの前身である「チョコレートボール」のパッケージを改良し、取り出し口としての丸い穴に引き出し口をつけた際、それがくちばしに見えたことと、その横にプリントされたチョコボールの一粒が目に、その姿は鳥に見えるということから生まれた。現在は5代目で、時代に合わせて姿も少しずつ変化。今のキョロちゃんは丸みをおびたボディラインで、小さい子どもにも親しみやすさを感じてもらえるよう工夫したという。

 〈おもちゃのカンヅメ〉 くちばしについているエンゼルマークの金1枚か、銀5枚でもらえる景品。子どもたちの『夢』や『欲しい』が詰まった中身を時代に合わせて開発。これまで約40種類が存在し、のべ580万人以上が手にしている。

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