お金と仕事
訪問先で出されたお茶は飲まない? ツイッター上で激論、正解は…
訪問先で出されたお茶を飲むのはマナー違反? そんなツイートが議論を呼んでいます。いったい何が正解なのでしょうか?専門家に聞きました。
お金と仕事
訪問先で出されたお茶を飲むのはマナー違反? そんなツイートが議論を呼んでいます。いったい何が正解なのでしょうか?専門家に聞きました。
訪問先で出されたお茶を飲むのはマナー違反? そんなツイートが議論を呼んでいます。「ビジネスマナーむずかしい」「せっかく出してくれたのに飲まないなんて…」という声も。発端となったとみられるツイートは1万リツイートを超える反響がありました。いったいどっちが正解なのか? 専門家に聞きました。
謎のビジネスマナーは死滅して良いと思う。(謎じゃ無いのは生きてて良いけど)
最近知ったのは『出先で出されたお茶を飲むのは失礼』とか言うアホルール。
こっちが…!どんな思いして…!茶を…!美味しく湧かして…!出していると…!思っ!て!る!ん!だ!無礼者!!!!!
— ぴかりん (@pikarin_chu) 2015, 5月 29
ツイートは「出先で出されたお茶を飲むのは失礼」というのを「謎のビジネスマナー」と批判。せっかく出したお茶なんだから飲んでほしいという思いを訴えています。
はたして、このマナーは正解なのでしょか? ビジネスマナーなどについて研修を手がける日本サービスマナー協会に聞きました。
「もちろん飲んでも構いません。むしろ相手の気遣いに応えるべく一口でもいいので飲むべきです。一方で、タイミングが大事です」
「飲む場合でも、『出されたらすぐに飲む』『一気に飲み干す』『同行した上司・先輩よりも先に手を付ける』などは避けるべきです」
「飲むタイミングも、『用件がひと段落したら“いただきます”と言って飲む』『先方から“どうぞ”と言われたら飲む』『同行した上司・先輩が手を付けたら自分もいただく』などの点を頭に入れておくといいでしょう」
「飲まない方がいい場合もあります。例えば、お詫びにうかがった時に、何も知らない訪問先の社員が機械的に来客にお茶を出す場合などは、手を付けないことで謙遜や恐縮の態度を示すことができます。また、上司・先輩が手を付けない時も、飲まない方がいいですね」
「飲み干す必要はありません。無理な姿勢で帰り際に一気に飲み干すのも見栄えが良くないです。口をつけないよりも一口飲んで残すほうが相手への気遣いを示せます」
「飲んで命にかかわるなら飲むべきではありませんが、せめて一口だけはいただきたいところです。断る時は言葉を慎重に。『あいにくカフェインを控えてまして・・・』などと言うのがいいでしょう」
「いわゆるラッパ飲みは、人によっては品がなく雑なしぐさ行儀が悪いと、とらえられてしまいます。訪問・商談中は避けたほうが無難です。飲み物は本来であれば器(コップ)で飲むべきなのです」
「『先輩が言ったから』『飲んだことで厚かましく思われる』『厳しい社内マニュアルに書いてある』『社内研修で“お詫びで伺ったのだから飲むのは控えましょう”と言ったのを、“すべてのケースで飲んだらNG”と解釈した』などの理由が考えられます」
「そのような理由で間違った考えが広まったとしたらなら、自分なりの見解や意見が全然なく、あったとしても相手への配慮や気遣いに欠けていると言わざるを得ません」
「相手の気持ちを先読みしたり、空気を読んで行動にうつす、という実体験が最近は少なくなっているのかもしれません」