話題
“世界最強”のパスポートはどの国? 日本は8位、アジア首位は…
世界で「一番強い」パスポートはどこの国? 日本は8位で、アジア最上位は韓国という結果になりました。
話題
世界で「一番強い」パスポートはどこの国? 日本は8位で、アジア最上位は韓国という結果になりました。
1/11枚
ゴールデンウィークを海外で過ごす方も多いですが、出国に必須なのがパスポート。あまり意識することはありませんが、「ビザなし渡航できる国」の数はパスポートごとに違います。それぞれのパスポートの「強さ」をまとめたランキングによると、日本は143カ国に渡航可能。デンマークやシンガポールなどと並ぶ8位でした。
米国と英国に次ぐ3位タイは、145カ国で韓国、ドイツ、フランスが並びました。143国の日本は8位で、アジア首位は韓国でした。
【パスポートランキング上位】
●1位(147カ国)
米国、英国
●3位(145カ国)
韓国、ドイツ、フランス
●6位(144カ国)
スウェーデン、イタリア
●8位(143カ国)
デンマーク、ルクセンブルク、オランダ、シンガポール、日本、フィンランド
●14位(142カ国)
スイス
●15位(141カ国)
ノルウェー、ポルトガル、スペイン、アイルランド、ベルギー
(Passport Indexから。複数の国が同順位で並んだ場合は以下の順位を繰り下げているため、サイトの順位と異なります)
他のアジア勢では、マレーシア(20位、140カ国)、香港(30位、136カ国)、ブルネイ(45位、125カ国)が上位に名を連ねました。
一方で、中国は82位(74カ国)に対し、台湾は61位(109カ国)という調査結果でした。
ご覧の通り、上位には欧州勢が並びます。背景の一つには、シェンゲン協定があります。加盟国の間で出入国審査なしで自由に国境を越えることを認めるもので、1985年にルクセンブルクのシェンゲンで署名され、現在は欧州の26カ国にまで広がりました。
近年は欧州に押し寄せる移民への対応、相次ぐテロ事件で用いられる武器について国境での摘発を困難にしているなどの問題点も指摘されています。
一方、渡航できる国が最も少なかったのはソロモン諸島、パレスチナ自治区、ミャンマー、南スーダン、サントメ・プリンシペでした。これらの国々は、ビザなしでは28カ国にしか行けません。下位には、アフガニスタンやイラク(ともに38カ国)、ソマリア(39カ国)など政情が安定しない国が目立っています。
【パスポートランキング下位】
●180位(41カ国)
中央アフリカ、コソボ、コンゴ、イエメン
●184位(40カ国)
赤道ギニア、ブルンジ、ブータン、コモロ
●188位(39カ国)
エリトリア、ソマリア
●190位(38カ国)
イラク、ネパール、アフガニスタン、エチオピア、ジブチ
●195位(28カ国)
ソロモン諸島、パレスチナ自治区、ミャンマー、南スーダン、サントメ・プリンシペ
(Passport Indexから)
最後に、各国・地域のデータを地図にしてみました。緑が濃いほど、パスポートが「強い」ことを示します。
(データ引用元は「PASSPORT INDEX」。数字は「ビザなし渡航」が可能な国の数。4月26日時点)
サイトでは、ランキングに加え、パスポートの画像も見られます。国・地域名や地図からパスポートを探したり、赤や青などパスポートの色による検索したりでき、世界中のパスポートのデザインが楽しめます。
アートン社は「パスポートの多様性や美しさ、強さを表現したかった」としており、定期的にデータを更新するそうです。