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飼育係に恋愛相談? 動物園ツイッターが話題 まるで生協の白石さん

東京都日野市にある「多摩動物公園」の公式ツイッターで、飼育係に対する質問への回答が話題になっています。

多摩動物公園の「ライオンバス」から見るライオン
多摩動物公園の「ライオンバス」から見るライオン 出典: 2014年4月24日の朝日新聞

目次


 東京都日野市にある「多摩動物公園」の公式ツイッターで、飼育係に対する質問への回答が話題になっています。「女子にモテたい」「元彼が忘れられません」「年収を教えて下さい」。こうした質問に飼育係の視点から見事に答えています。

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「飼育係さんの年収は?」

 〈あなたからの質問〉飼育係さんの年収を教えて下さい。

 〈飼育係からの回答〉りんご約10トン分です(28歳職員の一例)。なお、管理職になると年収が上がりますが、世話をする対象は動物ではなく人間のようです。



 ツイッターで話題になったこの回答。リツイートが8000以上、お気に入りも4000を超えています。このつぶやきは、多摩動物公園が来園者から募集した「飼育係とつながる掲示番」という企画のやりとりをツイートしたものです。

 2009年から4月19日を「飼育の日」(419=しいく)として、いろいろなイベントを実施。今年は普段なかなか話す機会のない飼育係に疑問をぶつけてもらおうと掲示番を設けました。4月9日から締め切りの19日までに寄せられた質問は50件。それぞれを飼育係に割り振り、自由に回答してもらいました。

「女子にもてたい」

 〈あなたからの質問〉女子にもてたい!!!

 〈飼育係からの回答〉異性にモテたいというのは、生物としてとても大切な欲求ですよね。では、人に最も近い動物、チンパンジーを参考にしてみましょう。チンパンジーのオスは、ただ体が大きいだけ、ただ力が強いだけでは、メスにモテません。群れの秩序を守るために周囲に気を配り、メスへの毛づくろいも忘れず、突然あらわれたおそろしいもの(ヘビとか)にも勇敢に立ち向かう…そんなオスが信頼されるのです。あなたも、このチンパンジーのオスのように振る舞えば、女子にモテる日もそう遠くない…かもしれません


「元彼が忘れられません」

 〈あなたからの質問〉大好きだった元彼と別れて2年経つのですが、まだ忘れられません。どうしたらいいですか?

 〈飼育係からの回答〉別れとはいつ何度くり返しても辛いものですよね。動物園の動物たちも種によってペアの絆が強いものがいますが、様々な事情によってペアを解消させることがあります。ここでニホンイヌワシのペアの例を。ニホンイヌワシもペアの絆が強いとされる動物の1つですが、10年以上連れそったペアのオスが高齢化してしまったため、やむをえずペアを解消したことがありました。その後、まだ元気なメスにペア相手を新しく与えても、長年うまくいきませんでした。そこで、元ペアのオスはメスとわけたとはいえ、まだ近くにいたため、そのオスを声もきこえない姿も見えない場所にうつしたところ、なんとその当日からメスは新しいペア相手とうまくいくようになりました。もしあなたが元彼さんを忘れたいのならば、イヌワシのように、連絡もとれないくらい離れてみるのも手かもしれません。


反響を受けて掲示延長

 園内に設置してある掲示番。当初は21日までの掲出予定でしたが、反響を受けて29日までに延長されました。

 副園長の坂本和弘さんは「こんなに反響があって驚いています。ウケ狙いではなく、飼育係の視点から答えることができたのがよかったんだと思います」と話しています。

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