MENU CLOSE

IT・科学

大水槽から水があふれる!京都水族館の演出に「スゲー」「行きたい」

京都水族館で展示中のプロジェクションマッピングを使った演出。水槽から水があふれ出すという、水族館らしからぬ発想が話題を呼んでいます。

大水槽から水があふれ出す、京都水族館の斬新な演出=京都水族館提供
大水槽から水があふれ出す、京都水族館の斬新な演出=京都水族館提供

目次

 京都水族館(京都市)で展示中のプロジェクションマッピングを使った演出。水槽から水があふれ出すという、水族館らしからぬ発想が話題を呼んでいます。2012年、内陸の水族館としてオープンした京都水族館は、民間会社による運営で、次々と新しい企画を打ち出しています。

【PR】手話ってすごい!小学生のころの原体験から大学生で手話通訳士に合格

【大水槽から波があふれ出す!!!超リアルな新3Dプロジェクションマッピングに1000名様を無料ご招待!】http://gw3d.kyoto-aquarium.com/ ゴールデンウィークは、京都で一足早い海水浴を楽しんでみませんか!? 約500tもの圧倒的な水量をたたえた大水槽から、波があふれ出す瞬間。そのリアルさに、思わず飛びのいたり、地面を触ってしまう人が続出中! 本日公開となった特設サイトでは、なんと1000名様無料ご招待キャンペーンを実施しています♪この「超リアル」を体験できるチャンスをお見逃しなく! \応募・見どころ詳細は特設サイトで/ http://gw3d.kyoto-aquarium.com/

Posted by 京都水族館 on 2015年4月23日

お家芸のプロジェクションマッピング

 床まで届く大水槽のガラス、そこから波の音に合わせて水があふれ、思わず後ずさりするカップルたち・・・。京都水族館が3月から始めた3Dプロジェクションマッピングによる演出です。「展示の外の世界にも想像を膨らませてほしい」というコンセプトで、考えられました。

 京都水族館では、3Dプロジェクションマッピングの演出手法を2014年11月から取り入れています。これまでは大水槽の前にスクリーンを設置し、投影した映像を通して中の様子を見る形でした。今回はプロジェクターを2台に増やし、壁面や床など、全方位に投影できるようにしました。

以前のプロジェクションマッピング=2014年11月20日、京都水族館
以前のプロジェクションマッピング=2014年11月20日、京都水族館

海のない京都市の水族館

 京都水族館は、JR京都駅の近く梅小路公園にあります。2012年に、京都市では初の本格的な水族館として生まれました。海に接していない京都市、海水は人工海水という海水の素を溶かした専用の水を使っています。オリックス不動産の子会社、オリックス水族館が運営する民間の水族館です。

エイやウミガメなどが展示されている大水槽=2012年3月14日
エイやウミガメなどが展示されている大水槽=2012年3月14日
 答えは、ミネラルなどの成分を含んだ海水の素を真水に溶かした人工海水です。学生時代に授業で使ったことはありましたが、水質にとても敏感な無脊椎(せきつい)生物、特にクラゲの仲間の飼育が人工海水でうまくいくのか、最初は不安でした。
 人工海水には魚類用や無脊椎用などいくつもの種類があり、どれが一番過ごしやすいか、6種のクラゲの種類ごとに試しては好みの水質を探りました。水を汚さないためにエサを少し減らしてみるといった細かい調整も繰り返し、ベストの水質を見つけました。
2012年7月12日:(生き物がたり)京都水族館の舞台裏:中 中村真一郎さん クラゲ好みの水質:朝日新聞紙面

観光都市での誘客に智恵絞る

 京都は日本を代表する観光地です。神社仏閣だけでなく、たくさんの観光スポットがあります。京都水族館は、新参者の観光施設としてお客を呼び込むため、智恵を絞った企画を形にしてきました。

 2013年8月には、館内のカフェで「アユの塩焼きホットドッグ」を発売。頭からほお張った時の塩味や香ばしさとパンの甘みがマッチすると、評判になりました。

塩味とパンの甘みが意外とマッチするアユの塩焼きドッグ
塩味とパンの甘みが意外とマッチするアユの塩焼きドッグ
アユの塩焼きを挟んだホットドッグが京都水族館(京都市下京区)のカフェで人気だ。1個500円。土日は200個、平日でも100個が売れている。企画展「釣りキチ三平と魚たち展」にあわせた9月1日までの限定メニュー。頭からほお張ると、塩味や香ばしさとパンの甘みが意外にマッチする。
2013年8月6日:(青鉛筆)アユの塩焼きホットドッグが人気 京都水族館:朝日新聞紙面

 2014年には、福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)と協力して、24種28点の古代生物の標本や化石を展示。水族館が飼育するペンギンや魚などの生物との違いがわかるような企画展を開きました。

福井県立恐竜博物館とのコラボ企画。現生のペンギンと、ペンギンの生態に近いとされる古代生物の標本を見比べられる=2014年7月18日
福井県立恐竜博物館とのコラボ企画。現生のペンギンと、ペンギンの生態に近いとされる古代生物の標本を見比べられる=2014年7月18日
 下京区の京都水族館に恐竜がやってきた。福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)と協力して、24種28点に及ぶ古代生物の標本や化石を展示。水族館が飼育するペンギンや魚などの生物との違いを学ぶことができる。9月24日まで。
 オオサンショウウオやペンギン、魚などのコーナーに、その生物と似た特徴を持つ古代生物の標本などを並べ、進化の過程や発見の歴史などを紹介している。生きた化石と言われるアフリカの魚類「ポリプテルス」の生体や、トリケラトプスやフクイサウルスなどの骨格標本も見どころだ。
2014年7月20日:京都水族館に恐竜が来た! 古代生物の標本・化石展示:朝日新聞紙面

 プロジェクションマッピングの波は、「海の世界」へ誘う「想像の世界」への入り口になっているそうです。床に写しだされる波が「スイッチ的な役割」となって、観客の想像力を喚起する。そんな効果を狙っているそうです。

 水槽から水があふれだす動画は、すでに10万回以上再生されています。フェイスブックやツイッターでは、「スゲー」「行きたい!」など感想が寄せられています。

関連記事

PICKUP PR

PR記事

新着記事

CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます