IT・科学
ラーメン二郎、なぜか関西で話題に…食べログの都道府県別データ分析
「二郎愛」の高い都道府県はどこか。熱狂的なファン「ジロリアン」がいることで知られるラーメン二郎。食べログのデータを使った分析記事が、話題になっています。
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「二郎愛」の高い都道府県はどこか。熱狂的なファン「ジロリアン」がいることで知られるラーメン二郎。食べログのデータを使った分析記事が、話題になっています。
「二郎愛」の深い都道府県はどこか。熱狂的なファン「ジロリアン」がいることで知られるラーメン二郎(本店・東京都港区)について、慶応大研究員の大友翔一さんが、食べログのデータを使った分析を試みました。結果、東京以外にも意外なエリアがランクインしました。ウェブで公開された記事は、「一般受けを想定していなかった」という大友さんの想像をこえて、反響を呼んでいます。
分析結果は、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科研究員の大友翔一さんが「日経BigData」で発表しました。全国80万超の飲食店、600万件以上の口コミが集まる「食べログ」からデータの提供を受けて、分析しました。
調べたのは、2013年2月~2015年1月にかけて、「食べログ」に登録されたラーメン店の口コミ27万2121件です。文章を単語に分解して調べる形態素解析のプログラムを使用。一つのパソコンではなく、大量のパソコンをつないで大規模な処理ができるHadoopと呼ばれる技術を活用して、単語の出現回数を調べました。
ラーメン二郎への関心を測るため、「二郎」「次郎」「ジロー」の単語で口コミを検索しました。結果、出店していないはずのエリアでも言及され、全国各地でラーメン二郎が話題になっていることがわかりました。
大友さんは、各都道府県のラーメン店数で割り算し「二郎指数=二郎愛」を算出。1位は、店舗数の多い東京になりましたが、2位は意外にも京都が入りました。さらに3位に奈良、4位に大阪と、関西での「二郎愛」の高さが目立つこと結果となりました。東京以外の首都圏は、5位に神奈川、9位に埼玉が入りました。
大友さんは、スープの味についても調べました。スープを現す単語(しょうゆ・味噌・塩・とんこつ)を調べ、都道府県ごとの味へのこだわりを可視化しました。出現回数を単純に比較すると東京が突出するので、単語数を都道府県ごとの店舗数で割り、指数を出しました。
結果、大阪のラーメン店に対する、しょうゆ味へのこだわりが、最も高い数値になりました。また、店舗の評価と味の関係を調べたところ、近畿地方ではしょうゆと塩のコメントがある店ほど評価が高く、関東では塩へのコメントがある店の評価が高い傾向が見られました。
大友さんは、口コミのデータの特徴について「(星の数をつけるような)数値の評点のデータとは異なり、口コミはデータとしての取扱いが煩雑になります。一方で、そういった煩雑さゆえに、数値評価だけでは伝えきれないユーザーの声を拾うことが出来る可能性があります」と指摘します。
「数値評価も重要で、こうした分かりやすさと、それを補完するための口コミが作用していることで、解析に幅が出しやすくなります」と解説。
ネット上では「面白い」「情熱を感じる」など、ラーメン好きが反応しました。
記事には情報処理などの専門的な用語も使われていますが、「二郎」をテーマにしたことで、エンジニアや研究者以外の人からの反響も多く集まったようです。
おもろい。分析者の情熱を感じる。 / “食べログの口コミデータを分析、“二郎愛”の高い都道府県はどこ?【無料公開記事】 - 日経BigData” http://t.co/qinyIo9kSJ
— harusame1057 (@harusame1057) 2015, 3月 31
ほう、面白い^^ ~食べログの口コミデータを分析、“二郎愛”の高い都道府県はどこ?【無料公開記事】 http://t.co/Lo5tCtzMUO
— waxcafe (@waxcafe) 2015, 3月 31
日経ビッグデータに面白い記事が公開されていたのでシェアします。
分析で大事なことは、
①受け手が見てわかること。(イメージし易いこと)
②受け手の納得感があること。(暗黙知の可視化)... http://t.co/iqakgf0uAL
— マーケティングメトリックス研究所 (@mmlab_jp) 2015, 3月 31