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IP電話に弱点 災害時は使えない? 非常用バッテリーもあるけど…
IP電話は、一般の電話回線より安い通話料が魅力です。IP電話同士なら、無料で話すこともできます。そんなIP電話には、弱点がありました。
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IP電話は、一般の電話回線より安い通話料が魅力です。IP電話同士なら、無料で話すこともできます。そんなIP電話には、弱点がありました。
IP電話とは、インターネット回線を使う「Internet Protocol電話」のこと。2003年から国内で使えるようになりました。一般の電話回線より安い通話料が魅力です。IP電話同士なら、無料で話すこともできます。そんなIP電話には、弱点がありました。
その弱点とは、自宅が停電になると繋がらないことです。NTTが光回線で提供するIP電話「ひかり電話」の注意書きにも「緊急通報(110番、119番)を含む通話ができません」と書いてあります。
徳島県で昨年12月、大雪のため孤立状態になった集落の安否確認が難航しました。理由は、停電時にIP電話が使えなくなったからでした。徳島県地域創造課によると、県は2002年から「全県CATV(ケーブルテレビ)網構想」に取り組んでいて、県内のCATV普及率は88.3%に達しています。CATVと一緒にIP電話を申し込む世帯も多く、大雪では普及率の高さが裏目に出ました。
一般の電話は、自宅が停電しても通話できます。電話線に約50ボルトの電圧で電気が流れているためです。これが阪神大震災でも役立ちました。電話線が切れない限り、停電しても電話だけは使えたそうです。
突然の停電に対応できるように、「無停電電源装置(UPS)」というバッテリーがあります。これを付ければ、数時間は使用可能に。東日本大震災での電力不足をきっかけに、多くの家電量販店で売られています。ただし、値段は1万円以上します。