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「元旦」と「元日」、似てるけど違うから! 年賀状は気をつけて!
年賀状でよく使う「元旦」の文言。じつは「元日」とは意味が違うんです。
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年賀状でよく使う「元旦」の文言。じつは「元日」とは意味が違うんです。
年賀状でよく使う「元旦」の文言。じつは、「元日」とは似ているようで意味が違うんです。
「元日」とは、年の初めの国民の祝日で1月1日のことです。
一方、「元旦」は一般的には「元日の朝」をさします。
この違いについて、日本漢字能力検定協会の佐竹秀雄・現代語研究室長に聞きました。
――なぜ、元旦は元日の朝なのでしょうか?
「旦」の字は、水平線や地平線から日が昇る様子に由来するといわれています。
――下の横棒が水平線や地平線なんですね。
そうです。だから元旦といえば、元日の朝をさします。「雲から太陽が顔を出している様子」とする学説もありますが、水平線や地平線から日が昇る様子という説が一般的です。
――年賀状に使うのであれば、どちらがよいでしょうか?
元日と元旦を同じ意味で使う方もいますが、「年賀状が朝に届くのであれば元旦」「そうでなければ元日」と書いたほうがよいと思います。
◇ ◇ ◇
早めに投函しても、必ず元日の朝に届くとは限りません。年賀状には元日と書いた方が無難、という指摘もあります。
また、元旦と書く場合は「1月1日 元旦」や「正月元旦」などとすると誤りです。日本郵便は、正しい例として「平成27年 元旦」を挙げ、間違わないようにネット上で呼びかけています。
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