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ドラフトの主役、安楽が誓った三つの目標 故・上甲監督の棺に約束
ドラフトの主役、安楽智大(愛媛・済美)は、今年9月に急逝した恩師、上甲正典監督に誓った三つの目標がありました。弔辞では、胸に秘めていた約束を涙ながらに明かしました。
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ドラフトの主役、安楽智大(愛媛・済美)は、今年9月に急逝した恩師、上甲正典監督に誓った三つの目標がありました。弔辞では、胸に秘めていた約束を涙ながらに明かしました。
ドラフトの主役、愛媛・済美の安楽智大(3年)は、今年9月に済美の恩師、故・上甲正典監督に誓った三つの目標がありました。弔辞では、胸に秘めていた約束を涙ながらに明かしました。
安楽が誓った三つの目標は、甲子園優勝と球速160キロ、そしてドラフト1位指名でのプロ入りです。今年7月24日の愛媛大会3回戦で済美は1―4で東温に敗れ、甲子園出場が断たれました。昨夏の甲子園で大会最速タイの155キロを記録。その後、けがなどもあり球速は160キロに届きませんでした。
三つ目の目標「ドラフト1位指名でのプロ入り」です。上甲監督の葬儀では「監督さんを日本一の監督にして、甲子園で胴上げをしたかった」と弔辞を述べた安楽。目からこぼれ落ちる涙を抑えることはできませんでした。
故・上甲監督は、甲子園のベンチで笑顔を絶やさない「上甲スマイル」で知られました。これは、監督として慕った箕島(和歌山)の故・尾藤公監督のスタイルを受け継いだものでした。これまでに、安楽をはじめ、ヤクルトの岩村明憲らを育てました。
昨夏の甲子園で155キロの速球を投げた安楽。これは、仙台育英・佐藤由規投手(現ヤクルト)に並ぶ甲子園タイ記録でした。155キロを出した時の甲子園では超満員の観客がスコアボードに表示される球速を見てどよめきました。しかも、自己ベストは愛媛大会で記録した最速157キロだというから、驚きです。
選手たちは、誰もが様々な思いを胸にドラフトへ臨みます。そんな人間ドラマも、野球の魅力の一つかもしれません。