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吉木りさ激怒「てめえ1回だまれ」「人のせいにすんじゃねーよ」

テレビ東京の深夜のヒット番組「吉木りさに怒られたい」。カメラに向かって吉木さんが、数分間怒りまくるだけですが、夏の放送が好評で、10月から続編が始まりました。金曜深夜に怒られることにどんな需要があるのか。テレビ東京のプロデューサーに聞きました。

怒る吉木りささん
怒る吉木りささん 出典: 朝日新聞

目次

 「人のせいにすんじゃねーよ」「てめえチェリーだろ」「このポンコツ!」……。
 
 東京・銀座のビル7階のパーティールームに、グラビアアイドルの吉木りささん(27)の一方的な怒声が飛んでいます。相当な剣幕と声の大きさ、言葉遣いは汚いです。

 テレビ東京の金曜深夜(土曜午前1時53分~)の番組「吉木りさに怒られたい」のロケ現場。カメラに向かって吉木さんが、数分間怒りまくる番組です。8月に5週放送したところ好評で、10月10日から続編が始まりました。

 金曜深夜に怒られることに、どんな需要があるのでしょうか。テレビ東京の高橋弘樹(33)プロデューサー(以下、高橋P)に聞きました。

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新聞のテレビ欄ではこんな感じ
新聞のテレビ欄ではこんな感じ

「てめえ1回だまれ」4分間、全力で罵倒

撮影はこんな感じ
撮影はこんな感じ

 番組は画面に吉木さんが1人アップで映されます。例えばテロップに「こんにちは」と出ると吉木さんが「こんにちは」と返し、テレビの前の自分と話しているような設定。会話形式で進みます。
 
 この日のロケは会社の先輩女性と入社1年目の後輩が初めて飲みに行くという設定でした。「仕事慣れた?」などと最初は穏やかだった吉木さんですが、後輩が「○○先輩って使えないですよね」とか「みんな言ってますよ。しかも○○先輩の彼女ってブスらしいですし」といった場が凍るような発言をすると……、「てめえ1回だまれ」と急にキレ出します。そして約4分間、思い切り説教してくれます。怖いです。

きっかけはAD時代の罵倒

吉木さんとセリフの確認をする「怒られ役」の高橋P
吉木さんとセリフの確認をする「怒られ役」の高橋P

 台本は高橋Pが書き、吉木さんへの演技指導などの演出も自らが担当します。題材は「身の回りのちょっとダサイ人や事柄」とのこと。

 これまで取りあげたのは、「部下をすぐ『さとり世代』と言ってディスる男」、「すぐに『要するに』と言うポンコツ要約男子」、「チラ見し過ぎ男子」など。題材は自分自身や、自分の半径5メートル以内で目撃したことだそう。「でも自分自身のポンコツなところを想像して書くことが多いです。『30歳を過ぎてラーメンの汁を飲み干すポンコツ男子』は、自分がモデルです。だから、見ていて自分が一番傷つきます」

 そもそもこの番組を考えたきっかけは若手AD時代の経験だとか。先輩や上司にとにかく毎日怒られ続けたという高橋P。会社に行くのがイヤになったこともありました。「また、その怒る上司が背丈も大きくて迫力があってメチャクチャ怖かった。でも、目の前で怒っている人が美女だったら、楽しいだろうな」と妄想を膨らませ、労働意欲を保ちました。

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